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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻2号

1978年02月発行

文献概要

今月の主題 急性期脳卒中の臨床 診断の手がかり

腹水を主訴として―急性膵炎

著者: 内田耕太郎1 松岡国雄2

所属機関: 1京大医療技術短大 2京大第1外科

ページ範囲:P.204 - P.205

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症例 33歳,男性,労務者
 生来,飲酒を好み,日に7合〜1升常飲していた.入院2日前より心窩部に持続性の疼痛があったが放置していた.入院日の夕方いつものように飲酒したところ,疼痛が激烈となり,悪心をきたして来院す.過去1年間に上腹部激痛を3回経験している.
 上腹部を中心として筋性防御,ブルンベルグ徴候あり,肺肝境界がやや不明で腸雑音減弱す.尿蛋白・尿糖陽性,白血球増多とともに血清アミラーゼ値の上昇,Ht値の上昇あり.腹部X線単純撮影で膨満した腸管にガス像がみられ,立位で鏡面像,腰筋陰影の消失が認められた.十二指腸潰瘍穿孔による腹膜炎も否定できず開腹した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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