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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻2号

1978年02月発行

文献概要

今月の主題 急性期脳卒中の臨床 診療の実際

膵臓癌

著者: 木南義男1 宮崎逸夫1

所属機関: 1金沢大第2外科

ページ範囲:P.234 - P.236

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はじめに
 膵癌は,厚生省の死亡統計によれば本邦において増加傾向にあるとされ,Brooksら1)もアメリカにおける本症の発生頻度は増加しつつあると述べている.しかるに,膵癌は腹部臓器癌のうちでも診断および治療面ともに取り扱いにくい癌であるのみならず,経過が早く予後不良といわざるを得ない.Baylorら2)は,膵の悪性腫瘍5,075例を集計し,92%が1年以内に死亡していると述べている.ところで,近年この分野における診断法の進歩とともに外科治療の研究も進められ,実際治療成績の向上がみられつつある.そこで,過去15年間に筆者らの教室において治験された膵癌症例から得られた若干の知見とともに,文献上にみられる外科領域の膵癌について述べたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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