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今月の主題 胸痛の診かた・とらえかた 随伴症状からみた胸痛
発熱
著者: 小野寺壮吉1 清水哲雄1
所属機関: 1旭川医大第1内科
ページ範囲:P.328 - P.329
文献購入ページに移動はじめに
発熱とは,産熱が放熱を上まわる状態またはこの両者が高体温レベルで平衡している状態をいう.物理的,化学的,あるいは生物学的反応のバランスに変化があれば,体温調節機構にもひずみを生ずることになる,発熱物質(pyrogen)としてあげられているものには,lipopolysaccharide,serotonin,2-4 dinitrophenolなどのほか,最近はprostaglandin(PGE1)の関与が注目されている.
発熱は微熱(37℃〜38℃)と高熱(38℃以上)に分けられる.熱型からは稽留熱,弛張熱,間欠熱,周期熱,1〜3日の一過性の発熱,不規則な発熱などと呼ばれる.また,持続期間については,1〜3週間ぐらいの短いものと,それ以上の期間続くものとがあり,さらに早期症状として発熱する場合と,他の症状より発熱が遅れる場合がある.しかし,最近は早い時期から抗生物質やステロイドなどの投与されることがあるため,典型的な熱型をみることは少なくなってきた,発熱の頻度として,一般細菌,ウイルス,結核菌,真菌,リケッチア,原虫などによる感染症が約50%と圧倒的に多く,次いで悪性腫瘍,膠原病などである.
発熱とは,産熱が放熱を上まわる状態またはこの両者が高体温レベルで平衡している状態をいう.物理的,化学的,あるいは生物学的反応のバランスに変化があれば,体温調節機構にもひずみを生ずることになる,発熱物質(pyrogen)としてあげられているものには,lipopolysaccharide,serotonin,2-4 dinitrophenolなどのほか,最近はprostaglandin(PGE1)の関与が注目されている.
発熱は微熱(37℃〜38℃)と高熱(38℃以上)に分けられる.熱型からは稽留熱,弛張熱,間欠熱,周期熱,1〜3日の一過性の発熱,不規則な発熱などと呼ばれる.また,持続期間については,1〜3週間ぐらいの短いものと,それ以上の期間続くものとがあり,さらに早期症状として発熱する場合と,他の症状より発熱が遅れる場合がある.しかし,最近は早い時期から抗生物質やステロイドなどの投与されることがあるため,典型的な熱型をみることは少なくなってきた,発熱の頻度として,一般細菌,ウイルス,結核菌,真菌,リケッチア,原虫などによる感染症が約50%と圧倒的に多く,次いで悪性腫瘍,膠原病などである.
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