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今月の主題 胸痛の診かた・とらえかた 随伴症状からみた胸痛
咳・疾・喀血
著者: 田村昌士1
所属機関: 1順大・呼吸器内科
ページ範囲:P.334 - P.335
文献購入ページに移動はじめに
胸痛を訴える患者を診る場合,それに随伴する症状をよく聞きだすことは鑑別診断上大変重要なことである.胸痛があって咳・痰・血痰ないし喀血を伴うときは,気管・気管支・肺のみならず,胸膜・心・心嚢・縦隔・大動脈・食道などにも病変があることを予測しなければならない.このような胸痛は内臓性胸痛とよばれており,これに対し肋間神経痛などは表在性胸痛とよばれ,咳・痰などの呼吸器症状に乏しい.
胸痛を訴える患者を診る場合,それに随伴する症状をよく聞きだすことは鑑別診断上大変重要なことである.胸痛があって咳・痰・血痰ないし喀血を伴うときは,気管・気管支・肺のみならず,胸膜・心・心嚢・縦隔・大動脈・食道などにも病変があることを予測しなければならない.このような胸痛は内臓性胸痛とよばれており,これに対し肋間神経痛などは表在性胸痛とよばれ,咳・痰などの呼吸器症状に乏しい.
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