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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻3号

1978年03月発行

文献概要

今月の主題 胸痛の診かた・とらえかた 胸痛を伴う主な疾患

肺高血圧症

著者: 前田如矢1

所属機関: 1阪市大第1内科

ページ範囲:P.368 - P.369

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はじめに
 肺高血圧とは,肺動脈圧が正常範囲をこえて高い場合をいい,原因の明らかな続発性のものと,原因不明の原発性のものとがある.
 原発性肺高血圧症はその成因がいまだ不明ではあるが,現在では一つの疾患単位と考えられている.本症は種々の臨床症状を示すが,特異的といえるものはなく,すべての症状や所見は,すべて高度の肺高血圧症に基づくものである.胸痛は本症にしばしば認められる主訴ではあるが,必ずしも特徴的なものではなく,胸痛を訴える他疾患を診断する上に,除外するべきものとして,念頭におくべきものの一つである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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