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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻3号

1978年03月発行

文献概要

今月の主題 胸痛の診かた・とらえかた 胸痛を伴う主な疾患

肋間神経痛—脊椎・神経疾患を含む

著者: 高木洲一郎1 本多虔夫1

所属機関: 1横浜市民病院神経科

ページ範囲:P.372 - P.373

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いわゆる肋間神経痛とは何か
 一般に,神経痛とよばれるもののなかには,原因の明らかでない,いわゆる特発性,一次性のものと,原疾患に基づく二次性のものが含まれている.たとえば,三叉神経痛は前者の代表的なものである.すなわち,三叉神経痛のなかには聴神経腫,副鼻腔や口腔内腫瘍,あるいは齲歯などの症候性のものが含まれてはいるが,頻度は少なく,大部分は特発性である,そして疼痛の部位や,trigger zone,好発年齢など定型的な臨床的特徴をもつ神経痛である.
 これに対し,肋間神経痛といわれるものの場合は特発性のものはまず浮在しないと考えてよく,先にふれた三叉神経痛の場合とはまったく性質を異にするものであることを,まず認識しておかなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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