文献詳細
文献概要
今月の主題 胸痛の診かた・とらえかた 胸痛を伴う主な疾患
消化器疾患
著者: 安部井徹1
所属機関: 1東邦大第2内科
ページ範囲:P.378 - P.380
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消化器疾患の症状は,一般に臓器指向的ではなく,たとえば腹痛にしても,それがある臓器の病変をさし示すというようなことは少ない.しかし,食道疾患ではこの臓器指向性が強く,症状から食道に病変部を推定して間違いのないことが多い,しかも食道のどの部分に病変があるかということもだいたい推定できる.
このような食道疾患の症状の中で,最も大切な症状は嚥下困難dysphagia(食道性嚥下因難)であるが,胸骨の裏面に感じられる胸痛も大切である.
消化器疾患の症状は,一般に臓器指向的ではなく,たとえば腹痛にしても,それがある臓器の病変をさし示すというようなことは少ない.しかし,食道疾患ではこの臓器指向性が強く,症状から食道に病変部を推定して間違いのないことが多い,しかも食道のどの部分に病変があるかということもだいたい推定できる.
このような食道疾患の症状の中で,最も大切な症状は嚥下困難dysphagia(食道性嚥下因難)であるが,胸骨の裏面に感じられる胸痛も大切である.
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