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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻3号

1978年03月発行

文献概要

Laboratory Medicine 異常値の出るメカニズム・3

尿pH(水素イオン濃度)

著者: 河合忠1

所属機関: 1自治医大臨床病理学

ページ範囲:P.418 - P.421

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尿pHの検査法
 尿pHを測定するには大きく2つの原理が用いられる.すなわち,1っは指示薬を用いてその色調の変化から判定する場合と,他の1つはH+(水素イオン)濃度をpHメータにより電気的に測定する方法である.臨床的には前者が広く使われている.リトマス紙は酸性尿で赤色を呈し,アルカリ性尿で青色を呈するが,現在ではほとんど用いられない.試験紙法ではプロムチモールブルーとメチルレッドを混合して試験紙に滲み込ませてあるので,幅広い範囲にわたってpH(5〜9)を測定することができる.試験紙を被検尿につけて一定時間(30〜60秒程度)の後に判定表の色調と比較する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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