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雑誌目次

雑誌文献

medicina15巻4号

1978年04月発行

雑誌目次

今月の主題 新しい糖尿病の臨床

理解のための10題

ページ範囲:P.526 - P.528

診断

ブドウ糖負荷試験の意義

著者: 阿部正和

ページ範囲:P.464 - P.465

はじめに
 尿糖陽性の場合は,必ず経口的ブドウ糖負荷試験(OGTT, Qral glucose tolerance test)を実施するのが糖尿病診断の常道である.
 糖尿病をめぐる基礎的研究が,幅広くかつ奥深く研究されているにもかかわらず,その診断が今なお古典的なOGTTに依存していることは,ちょっと考えるといかにも不思議な気がするが,日常診療ではやはりOGTTに大きく頼っているのである.

血中インスリン,Cペプチド測定の意義

著者: 羽倉稜子

ページ範囲:P.466 - P.467

血中インスリン(IRI)測定の意義
 糖尿病では血中インスリン動態は次の特徴を有する.
 1)治療前の空腹時血糖値(FBS)が140mg/100mlをこえていたか,糖尿病性網膜症を有する確実な糖尿病における100gグルコース負荷(GTT)後の血中IRI反応は,糖忍容力低下の程度の別なく,健常者に比べ初期の上昇が乏しく,低反応遅延型を呈する.

糖尿病昏睡の鑑別診断

著者: 坂本信夫

ページ範囲:P.468 - P.469

はじめに
 糖尿病患者にみられる昏睡の原因には種々のものをあげることができる(表1).これらは糖尿病に特異的なものと非特異的なものに区別することができるが,ここでは主として特異的ないし比較的特異性の高い昏睡をとりあげることにした.

治療

食品交換表使用上の注意

著者: 山吹隆寛

ページ範囲:P.470 - P.472

 今日,糖尿病食事療法に広く使用されている日本糖尿病学会(編)糖尿病治療のための食品交換表(以下交換表と略)は,糖尿病の正しい食事療法が誰でも容易に実施できるようにするために考案されたもので,使用上の注意を守り,正しく活用されねばならないことはいうまでもない.交換表はその目的から,食事療法の実施上便利で,できるだけ簡単でわかりやすく,使いやすいことを主眼に作成されている.ここでは,交換表の成り立ちから,使用上注意すべき2〜3の点について簡単に述べる.

薬物療法の選択

著者: 三村悟郎

ページ範囲:P.474 - P.475

 糖尿病の治療は,食事療法と運動療法(日常生活の規則をも含む)が車の両輪といわれている.食事療法と運動療法を十分実施して代謝異常の改善がみられない場合に,はじめて薬物療法を加味するのが治療の原則である,糖尿病患者は高血圧,高脂血症,虚血性心臓病などを合併しやすいが,これらの合併症のある場合にも同様に,その疾患にとって必要な食事療法を行うことが必要であることはいうまでもないことである,この基本原則を無視して薬物療法を行う場合は,糖尿病患者にとって緊急の場合である.緊急の場合とは,糖尿病性昏睡,昏睡前段階ケトアシドーシス,急を要する外科手術および急性感染症の場合などがあげられる.

インスリン療法—製剤の選択

著者: 中川昌一 ,   中山秀隆

ページ範囲:P.476 - P.477

はじめに
 インスリン療法は,すでに半世紀余の歴史を有し,一般にその効果の確実性は疑問のないところであり,インスリン製剤の改良とともに,糖尿病患者の延命に寄与してきたが,現在の確立されたインスリン療法にも幾つかの重要な問題が残されている.まず,インスリン製剤の抗原性による各種の病態であり,また将来の大きな課題として,現在のインスリン療法で確実には糖尿病性細小血管症の進展を阻止し得ないことなどである.前者に関しては,最近の精製インスリンの開発によりある程度この問題が解決され得るものと期待されている.

インスリン療法—静脈内持続注入法

著者: 田坂仁正

ページ範囲:P.478 - P.479

はじめに
 糖尿病性昏睡に対する従来の治療は,輸液とともに大量の速効性インスリンの静脈内ならびに皮下注射によりケトアシドーシスを矯正していく主に経験的な方法であったが,1968年にChristensenら1)が,組織において最も有効に働く血中インスリン濃度は20〜200μU/lで十分であることを報告,1972年にSönksenら2)は,このような血中濃度を維持するには1時間に2〜12単位のインスリン注入量で十分であることを報告し,今日のインスリン少量持続法の理論的根拠を示した,1974年にPageら3),Kidsonら4)により相次いでその優れた有効性が報告され,筆者らもその優れた効果を認めている5)

経口血糖降下剤の問題点—スルホニールウレア剤

著者: 湯地重壬

ページ範囲:P.480 - P.481

 はじめに 経口血糖降下剤の功罪は,糖尿病治療の最も大きな問題点の一つである.経口血糖降下剤の普及はわが国においてスルホニールウレア剤による多くの重症低血糖症を発生させ,さらに米国におけるUGDPの報告は,経口血糖降下剤が心血管障害に致命的影響を与えるという驚くべきものであり,大論争をひき起こした.しかし,現在もスルホニールウレア剤はその適応を慎重に選ぶならば,糖尿病治療の有効な手段とする意見が多く,広く使用されている.ここでは,スルホニールウレア剤の問題点として,低血糖症を主として述べる。

経口血糖降下剤の問題点—ビグアナイド剤

著者: 平田幸正

ページ範囲:P.482 - P.483

はじめに
 ビグアナイド剤が糖尿病に対する治療薬として登場したのは1957年である.この最初の薬剤は,フェンホルミンであった.続いて同じくビグアナイド剤に属するメトホルミン,ブホルミンがわが国では使用されるようになり,今日に至っている.
 このビグアナイド剤に関する最大の問題点は乳酸アシドーシスであり,最近,この乳酸アシドーシスがフェンホルミン使用例中にかなりの頻度で発生することと,この乳酸アシドーシスの死亡率がきわめて高いということが注目され,ついにフェンホルミンは,発売以来20年を経たのちに使用中止の段階を迎えることになった.ここでは,このトピックを取り上げることとしたい.

小児糖尿病の治療

著者: 石場俊太郎

ページ範囲:P.484 - P.487

若年型糖尿病の特徴
 定義 糖尿病は,発病の年齢により,小児糖尿病(15歳未満発病),若年糖尿病(15〜24歳),成人糖尿病(25〜64歳),老年糖尿病(65歳以上)とに分けられる.また発病の仕方により,若年型糖尿病(インスリンの注射を不可欠とする)と成人型糖尿病(肥満があり,インスリン注射を必要としない)に分けられる医小児および若年糖尿病の型は,主として若年型糖尿病であるが,ほぼ同数の成人型糖尿病もある.この若年型糖尿病の頻度は1万人に1人で,発病のピークは,3〜5歳前後と10歳前後の2つがある.
 成人型糖尿病は肥り過ぎ,過労,妊娠,精神的ストレスなどの誘因から徐々に進行してくるが,「やせの糖尿病」といわれる若年型糖尿病は,過食や肥満とはあまり関係なく,急激な発育の影響によるインスリンの分泌の低下によることが多く,症状が急激にきて昏睡などの意識障害を起こしやすいのが特徴である.その他の特徴的症状としては,口渇,多飲多尿,夜尿,さらに急激なやせ,頻回の皮膚感染,倦怠感,さらに進むと腹痛,嘔吐,昏睡となる.

合併症

糖尿病性細小血管症の成因

著者: 後藤由夫 ,   及川真一 ,   山田憲一

ページ範囲:P.488 - P.489

はじめに
 糖尿病性血管症は,腎,網膜,筋肉,皮膚の血管系にみられる細小血管症microangiopathyと,脳,心,四肢末稍動脈などにみられるmacroangiopathyに分けられる.細小血管症の形態学的変化としては,腎では糸球体,尿細管基底膜の肥厚,PAS陽性物質の沈着,糸球体の硝子化,結節性,びまん性病変などをとらえ,網膜では細小血管瘤,出血,白斑,静脈異常,新生血管などとしてとらえ得る,これらの障害の成因について述べる.

糖尿病性網膜症の治療

著者: 福田雅俊

ページ範囲:P.490 - P.492

はじめに
 糖尿病性網膜症(以下網膜症と略す)は,糖尿病性代謝失調の長期持続の結果生ずる網膜血管の閉塞性病変である.したがって,その治療も糖尿病自体の管理・正常化に始まり,これに終わることが原則である.しかし,その病変がある限度以上に進行すると,現行の糖尿病管理・治療法のみでは,その進行を阻止できなくなる.そこで次のような特殊療法が必要になる.網膜症にみられる網膜血管閉塞性病変は,局所的な血管内血液凝固症候群と考えられるから,これに準じた治療法が必要となるが,とくに進行の激しい病型のものは外科的な治療も必要になる.また,現行の治療法もすべて完全なものではなく,最新の精力的な治療にもかかわらず,進行悪化する網膜症が存在することも確かで,理想的な治療は,糖尿病の早期発見,早期治療開始以外にないことも忘れてはならない.

糖尿病性神経障害の治療

著者: 松岡健平

ページ範囲:P.497 - P.499

はじめに
 糖尿病性神経障害は合併症中最も高頻度に見られるもので,全身に多岐にわたる症状を呈する.血糖値,罹病年数,血管障害,治療形態などと統計上の相関はあるが,個々の症例においては必ずしも相関しない.しかし,罹病年数が長く,コントロールの悪い例に重く多彩な症状を見ることが多い.神経障害は患者の生命の予後に直接関係がないように見えるが,患者に与える苦痛は大きく,進行した神経障害の患者の予後に与える影響は予想外に大きい.

糖尿病性腎症の治療

著者: 広瀬賢次

ページ範囲:P.500 - P.501

はじめに
 糖尿病患者における典型的糖尿病死は,糖尿病性昏睡と糖尿病性腎症(以下腎症と略す)による死亡であるといわれているが,前者の死亡率が著減し,後者のそれが増加している現在では,腎症に対し適切な治療を行うことは,実地臨床上重要であるといえる.
 腎症の治療法は,最近,進歩の跡がうかがえるが,いまだ画一的なものはなく,その病期・病態に応じた治療をそれぞれ実施することが肝要である.この場合,病態の判断は腎機能,尿・血液化学所見,および臨床症状に基づくが,このうち腎機能障害度を基本とすると,治療法の設定に便利である(表1).

カラーグラフ

糖尿病の皮膚病変

著者: 井上勝平

ページ範囲:P.494 - P.495

 糖尿病ほど多彩な皮膚病を併発する内分泌疾患はない(表).個々の皮膚病変の臨床的特徴,とくにその好発部位を理解しておくことが実地診療上大切である(図1).

トピックス・成因

HLA

著者: 十字猛夫

ページ範囲:P.502 - P.503

HLA抗原の構造
 HLA抗原は,ヒトの白血球の同種抗原系である.1977年9月のInternaticnal Histocompadbility Workshopの結果,現在5つの抗原系が公認されている(図).A locus,B locus,C locusの抗原は,末梢リンパ球(T,B未分離のリンパ球)と抗血清とのLCT(lymphocyte cytotoxicitytest)によって血清学的に同定される抗原である.D locus抗原は,リンパ球混合培養法(MLC)によって,細胞学的に同定される抗原系である.DR locusの抗原はD locus抗原と密接な関係にあり,D locus抗原そのものを血清学的に同定している可能性もある.方法は,リンパ球をTリンパ球とBリンパ球に分けて,Tリンパ球には反応せず,Bリンパ球のみと反応する抗血清によるLCT法によって同定する.この抗原系は,マウスのIa抗原(I region asscciated antigen)と相同のものと考えられている.
 マウスにおいては,特定の抗原に対する免疫応答性はstrainによって異なっており,この差は,H-2抗原(ヒトのHLA抗原と相同の抗原)遺伝子と同一染色体上で隣接するI region(Ir-1 region)に座を有する免疫応答遺伝子(Ir gene)によってcontrclされている.

Virus感染

著者: 林皓三郎

ページ範囲:P.504 - P.506

 糖尿病の成因については,その遺伝的背景が発症に関係するとされ,近年とくにあるTypeのHLAとの相関が問題になっている.若年性インスリン依存性糖尿病では,HLA-B 8,BW 15,BW 54,DRw 4×7,DRw 3などとはpositiveの,B 7とはnegativeの関連があるという書しかし,インスリン依存性糖尿病におけるHLAに関連した糖尿病発症遺伝子の作用機序は,なお不明である.一つの可能性として,ある種のvirusが感染するとき,β細胞上のHLA抗原がvirus感染のreceptorとして働き,感染の成立およびβ細胞の障害を起こすのではないかという仮説が出されている.また,virus抗原とHLA抗原がβ細胞上で結合し,これが新しい抗原決定基として働き,autoimmune processをひきおこすといった考えも出されている.
 しかし,これまでのところ上記のprocessを支持するようなvirus感染と,糖尿病についての具体的,直接的な証拠はみつかっていない.Mumps,Coxsackie B群(とくにB1,B4),Rubellaなどのvirusが,これまでのところ,糖尿病との関連を疑われている.

自己免疫

著者: 河西浩一

ページ範囲:P.508 - P.509

はじめに
 糖尿病に関連した自己免疫現象を表に示した.本稿ではこのうち臨床的に関係の深いインスリン自己抗体,インスリン受容体自己抗体,ラ島細胞自己抗体について略述する.

トピックス・病態

ソマトスタチン

著者: 櫻井英雄

ページ範囲:P.510 - P.511

構造・作用・分布
 ソマトスタチンは,1973年Brazeauらによってヒツジの視床下部から,成長ホルモン(GH)分泌抑制因子として抽出・精製された物質で,14個のアミノ酸から成り,図1に示すように,S-S結合を持つ環状のポリペプチドである.ソマトスタチンは発見後間もなく直ちに合成され,単にGHのみならず,TRHによるTSH分泌を抑制することが知られた,その後,ある種の条件下で,ACTH,プロラクチン,レニンなどのほか,ガストリン,セクレチン,モチリンなどの消化管ホルモン分泌を抑制することが報告されている.また,Albertiらは、ソマトスタチンがインスリン分泌を抑制することを見出した.一方,Koerkerらが,ヒヒでグルカゴン分泌をも抑制することを報告して以来,本物質と膵内泌機能との関係が注目されるようになった.
 その後,Arimuraら,Duboisらによって,ソマトスタチンに対する抗体が作製され,これを用いた螢光抗体法,あるいはradioimmunoassayによって,ソマトスタチンは視床下部のみならず,中枢神経系や膵,胃,腸などにも分布していることが明らかにされ,現在では,従来のホルモンとは異なった,新しいホルモン様物質あるいは一種のneurotransmitterであると理解されるようになった.

インスリン・レセプター

著者: 葛谷健

ページ範囲:P.512 - P.513

インスリン・レセプターとは1〜3)
 インスリンは体の種々の組織に対して作用を現すが,その第一歩はインスリン分子が標的組織の細胞膜に結合することから始まる.細胞膜表面にはインスリンを特異的に結合する場所があり,そこにインスリン分子がくっつくと何らかの変化が生じ,そこからの情報が細胞膜の他所や細胞内に伝えられて,インスリンの作用が出現することになる,と信じられている.この特異的結合部位はインスリン・レセプターと呼ばれ,その結合の性質について最近詳しく研究されるようになってきた.しかし,インスリンが結合してから後に,どのような一連の変化が起こって最終的なインスリン作用発現に至るのかについては,まだあまりよくわかっていない.
 インスリンを放射性ヨードで標識して,これと細胞膜との結合反応を調べる方法がレセプターの研究に広く用いられている.125I-インスリンと細胞膜との結合には,非特異的結合と特異的結合とがある.レセプターとの結合は特異的な結合であり,この反応系にあらかじめ標識していないインスリンを加えておくと,これと125I-インスリンとの間に競合が起こるので125I-インスリンの結合量が減少する.異なる動物のインスリンや,インスリンの誘導体などを用いてこの競合的抑制を起こす強さを比較すると,ほぼインスリン作用の大小に平行する.

凝固線溶系

著者: 阿部恒男

ページ範囲:P.514 - P.516

はじめに
 真性糖尿病(DMと略す)は,インスリン作用不足による代謝異常と特徴的な細小血管症をきたす疾患であるが,近年,食事療法や運動療法の普及,インスリンをはじめとする治療薬物の登場などによって,代謝異常の是正は容易になってきている.
 一方,最近のDMの死因をみると,血管合併症によるものが約70〜80%を占め,その大多数は血栓形成によるといわれている.血管内血栓形成は,血小板を含めた血液性状と血管壁の相互関係によって発生することが知られており,DMの凝固線溶系の病態像を解明することは,DMの血管合併症の発生,ないしは進展の防止と治療方法の確立に重要な意義がある,そこで木稿ではDMの血液凝固-線溶系について,自験例を含めて述べてみたい.

血小板機能

著者: 磯貝行秀 ,   岡部弘正

ページ範囲:P.517 - P.519

糖尿病と血小板機能の異常
 糖尿病に高頻度でみられる血管合併症の成因に,血小板機能の亢進および凝固・線溶能の異常が最近注目されてきている.これらの要因は,血栓形成および閉塞性血管病変と密接な関連が推定されているが,不明の点が少なくない1)
 血小板機能に関する異常所見として,①血小板粘着能の増加,②血小板第3因子および第4因子放出反応の亢進,③低濃度ADPに対する凝集感受性の増加,④細胞電気泳動における血小板移動度の増大,などが知られている.

赤血球2,3-DPGとAIC

著者: 河野典夫

ページ範囲:P.520 - P.521

2,3-DPGの働らき
 2,3-DPG(2,3-bisphosphoglycerate,DPG)は解糖系の下位でRapoport-Lueberingサイクルを形成する赤血球解糖中間体で(図1),血球内有機燐酸化合物の約65%を占め,その濃度は他の中間体に比べ約5mMと圧倒的に高く,血球内ヘモグロビン(Hb)濃度ともほぼ一致する.はからずも1967年Chanutinら,Beneschらによって,DPGにはHbと酸素との結合を阻害する作用のあることが見出され,組織での酸素放出を調節する重要因子として注目されている.
 図2にHbの酸素解離曲線を示した1).肺胞での酸素分圧(Po2)はほぼ100mmHgであり,約95%のHbが肺で酸素化をうける.末梢組織での酸素分圧は約40mmHgであるからHbの酸素飽和度は70%になり,その差25%の酸素が組織に供給されることになる.一般に酸素解離曲線の右方移動,換言すれば,酸素飽和度50%時の酸素分圧=P50が上昇すれば,組織への酸素放出は増大し,逆にP50が低下すれば酸素放出は減少する士たとえば,赤血球内のDPGはデオキシ型Hbと強く結合し,酸素親和性の低いHb-DPGを形成するので,血球内のDPG含量が増加すればP50は上昇する.

トピックス・治療

人工膵β細胞

著者: 繁田幸男

ページ範囲:P.522 - P.523

人工膵β細胞とは
 人工膵β細胞は糖尿病患者の血糖を刻々と感知して,それに応じたインスリンを放出することにより,失われた膵島β細胞機能を人工的に代替し,血糖を生理的な状態でコントロールしようとする装置である.

糖尿病と蔗糖

著者: 関本博

ページ範囲:P.524 - P.524

精製品の悪影響
 文明病と呼ばれる糖尿病こそ現代人の食生活のひずみの頂点ともいうべき疾患であろう.膵臓や肝疾患などによる二次的なものを除けば,その原因の最も大きなものは食生活の偏重にあるといっても過言ではない.
 文明社会の食物についての大きな特徴は,手軽に,消化・吸収のよいものを手に入れるための,精製品を主体とした食品工業の流通機構があげられる.糖質も例外ではなく,米穀類は皮殻と外層部分を除去し内部のみのできるだけ純度の高いでんぷん質を食品として摂取している.砂糖のように化学的にきわめて純度の高い精製品が日常食生活に使われるのはその最たるものといえよう.

糖尿病とアルコール

著者: 伊東三夫

ページ範囲:P.525 - P.525

アルコールと糖代謝
 アルコールと糖代謝の関係は複雑である.検査対象が健康者か糖尿病例か,ブドウ糖投与法も経口か経静脈か,アルコールをブドウ糖と同時投与するか予め投与しておくか,また1回飲酒か連日飲酒かによってまちまちの成績が報告されている.
 アルコール+ブドウ糖負荷試験を正常者に行った成績では,耐糖能は明らかに低下するというもの,軽度低下というもの,不変というものなど一致した成績は得られていない.大量飲酒後は糖尿病型になる場合がある.

話題

第15回日本糖尿病学会関東甲信越地方会から

著者: 池田義雄

ページ範囲:P.472 - P.473

 連日3日間氷点下を記録した東京地方,そして上信越地方では大雪という知らせを聞くなかで,第5回関東甲信越地方会が,都市センターホールで開かれた.例年午後から1会場で行われていたこの学会は,本年度から会場を2つに分け,しかも午前から口演発表がもたれることとなった.1施設3題以内と制限されたなかで,発表された演題は54を数えた.地方会の楽しみは,各施設から寄せられる興味深い症例報告にある,本年度も26題と,約半数がこの症例報告で占められた.そのほかは,病態生理に関するもの9題,治療に関するもの6題,臨床統計3題ほかである.
 ところで,今回の地方会の最大の特色は,一般演題の発表が終わったあとで,日本糖尿病協会関東甲信越ブロックと合同でパネルディスカッションを持ったことである,以下,地方会からの話題として,一般演題の2,3と「日本糖尿病協会と学会との協力はいかにあるべきか」と題したパネルディスカッションについてとりまとめ,紹介したい.

心電図の診かたとその鑑別 基礎編・波型異常のみかた・4

T波異常

著者: 太田怜 ,   前田如矢

ページ範囲:P.529 - P.531

 前田 今回は,STとともに非常に大事な変化であるT波異常について,お話しいただくことにします.

特別寄稿

急性心筋梗塞の死亡例よりみた検討

著者: 西邑信男

ページ範囲:P.532 - P.537

 近年CCUの急速な普及とすぐれた心電図のモニタリング・システムによって,初期のCCUの目的であった不整脈の発見と迅速な治療に関してはほぼ満足すべき最階に入ったといえよう。
 このようにCCUにおいて急性心筋梗塞(AMI)の不整脈を中心とした管理が行われてきた結果,急性心筋梗塞による心原性ショック(cardiogenic shock)が治療や研究の対象として浮かびあがってきた.

演習・X線診断学 血管造影写真読影のコツ・16

心血管造影(1)

著者: 松山正也 ,   栗林幸夫

ページ範囲:P.538 - P.546

はじめに
 心血管造影または血管心臓造影とは,心臓の内腔あるいはそれに直結する胸腔内血管に造影剤を注入してX線による観察を行い,その病態を把握しようとするものであるが,心血管内には多量の血液があり,しかも心拍動や血流による動きが激しいため,造影剤の注入と撮影方法には十分の考慮がはらわれなければ,診断にたえうるX線像は得られない.

図譜・大腸内視鏡診断学

IV.大腸炎症性疾患(3)—大腸クローン病

著者: 佐々木宏晃 ,   長廻紘

ページ範囲:P.549 - P.552

 クローン病は1932年にCrohnら1)が回腸末端炎として,他の炎症性疾患と区別して報告したのに始まる.その後クローン病は口腔から肛門までのすべての消化管に発生することが明らかとなり,他の炎症性疾患と鑑別を要するものとして,最近本邦でも関心を集めている.わが国では症例数も少なく(厚生省調査班の一次報告2)によると全国で127例であった),ようやく診断基準案2,3)が設けられたところで,非典型例の診断はまだ困難である.クローン病は腸結核,潰瘍性大腸炎などとは異なり,内科的にも外科的にも治療の困難な疾患であり,ことに外科的治癒がほとんど望めない以上,合併症のないかぎり,内科的に治療せざるを得ない,したがって,診断を切除標本からの病理組織所見に全面的に頼ることはできず,注腸X線検査,内視鏡検査,その他の臨床所見から総合的に診断することになる.そこで本稿では,臨床的または病理組織学的にクローン病と診断した例の典型的な内視鏡像を紹介する.

教養講座・比較生物学 生命と環境との調和

カルシウム(1)—血清Ca調節機構を中心に

著者: 折茂肇 ,   山内広世

ページ範囲:P.554 - P.558

はじめに
 カルシウムは哺乳類においては,その体成分中の約2%を占める無機元素であり,神経,筋肉の興奮,種々の酵素活性,細胞膜の透過性,ホルモンの分泌など種々の化学反応に関与し,また生体の骨格を形成し,生命の維持に必須の元素である.
 この小稿では血清Ca濃度を制御するホルモンの中で主に副甲状腺ホルモン(PTH),カルチトニン(CT),ビタミンDを中心に最も研究の進歩している哺乳類の血中Ca濃度調節機構につき概説し,さらに魚類,両生類,爬虫類,および鳥類における血清Ca調節機構につきふれたい.

連載

目でみるトレーニング

ページ範囲:P.560 - P.565

Laboratory Medicine 異常値の出るメカニズム・4

赤沈値

著者: 河合忠

ページ範囲:P.567 - P.570

赤沈測定と技術的変動因子
 血液に抗凝固剤を加えて凝固しないように放置すると,やがて赤血球が試験管底に沈み,血漿の一部が上方に分離されてくる.この現象を赤血球沈降現象または赤沈(erythrocyte sedimentation)と呼び,一定条件下で赤沈の起こり方をみたのが赤血球沈降速度または赤沈値(erythrocyte sedimentation rate,ESR)である.
 現在,わが国で行われているのはWestergrenの方法で,ICSHにより国際標準測定法が提案されている1・2).すなわち,3.28%(109mmo1/l)クエン酸ナトリウム(Na3C6H5O7・2H2O)液と血液を1:4の割合に混合し,内径2.55±0.15mm,全長300±1.5mm(目盛り部分200±0.35mm)のWestergren管に吸い上げ,これを垂直に立てて18〜25℃に静置し,1時間後に赤沈値を記録する.

図解病態のしくみ 先天性心疾患・1

心室中隔欠損

著者: 原田研介

ページ範囲:P.572 - P.573

 心室中隔欠損は先天性心疾患のなかで最も多い疾患である.先天性心疾患のうちの20〜25%が心室中隔欠損である.他の心奇型に合併したものを含めると,その頻度はさらに多くなる.

プライマリー・ケアの実際

発熱患者の取り扱い方—塗抹検査の郊用

著者: 喜舎場朝和

ページ範囲:P.574 - P.577

はじめに
 発熱患者は,主に経過の長さによって大ざっぱに3種に分けられるかもしれない.第1群はかぜによって代表される急性熱性疾患で,大部分はウィルスによるもので,特異的治療薬もないのに一般に予後が良く,対症療法などで2〜3日の内に軽快してしまう.第2群は逆に経過が長く,急速には悪化も軽快もしない.FUO〔fever of unknown (undetermined) origin〕はその代表的なものであって,PetersdorfとBeesonによれば,「3週間以上続く101°F(38.3℃)以上の発熱で,1週間嵐上入院し,その原因を追求したにもかかわらず不明なもの」となるが,亜急性・慢性感染症,悪性腫瘍,膠原病が大部分を占める1,2).診断的興味を大いに湧かせるが,日々の診療で問題となる頻度は少ない.第3群は前2群の中間に属する患者群で,頻度は第1群ほどではないにしても相当数にのぼり,多くの場合,細菌感染が関与して,診断を遅らせたり誤ったりすると急速に病状が悪化する反面,適切な治療(抗生剤の選択,量,投与方法,投与期間の決定,および必要とあらば切開排膿などの外科的療法)を早期に施せば,ほとんどの場合,完全治癒に至らしめることが可能である.発熱患者の内,速やかにして適切なプライマリー・ケアが最も要求されるのはこの患者群であるといえる.

外来診療・ここが聞きたい

くり返すじん麻疹

著者: 安田利顕 ,   西崎統

ページ範囲:P.578 - P.581

症例
患者 N. H. 28歳,男性,公務員
 現病歴 約3カ月前から,夕方から夜間にかけて,大体いつも同じような部位,主に上下肢,腹部,背腰部から殿部にかけて,はじめは発赤丘疹が掻痒感とともに出現する.掻いているうちに膨疹となって融合してくる部分もある。時には経痒感のために眠れないこともある.このような発作が1週間に2〜4日くらいある.

話題の新薬

クレスチン(呉羽化学.販売元三共)

著者: 伊藤一二

ページ範囲:P.582 - P.584

はじめに
 クレスチン(PSK)とは,呉羽化学工業が開発し三共が販売している制癌剤であって,担子菌かわらたけの一系統CM-101株の培養菌糸体より抽出したもので,約18〜38%の蛋白質を含み,平均分子量が約10万の蛋白多糖体であって,経口投与でありながら免疫賦活効果を有し,副作用がほとんど認められない点に特徴がある.

内科臨床に役立つ眼科の知識

血圧亢進に伴う眼底病変(1)

著者: 松井瑞夫

ページ範囲:P.586 - P.587

 今回から数回,血圧亢進に伴って現れる眼底病変について解説を行ってみたいと思う.まず今回は,血圧亢進をきたす原疾患に無関係に,眼底病変を評価するという考え方を解説してみたいと思う.実際に高血圧症患者の診断を行うには,本態性高血圧症であるのか,二次性の高血圧症であるのかを決めることが,第1の段階になると思う.ここに述べる眼底病変の評価・解釈の方法は,このような診断段階で行う眼底検査によく適合したものということができよう.

私の本棚

新しい消化器病への手引書

著者: 柴田一郎

ページ範囲:P.588 - P.588

 私は以前から消化器病の診療にあたって,講義や教科書で得た知識と実際に患者を前にした場合とのギャップが他の領域よりも大きいと感じていた.戦後まもなく,杏雲堂病院の塩谷卓爾先生の「胃腸病診療の実際」(と記憶している.今は手もとにない)という本が出たので,さっそく読んだ.診察の経験を重ねていく中に,さらに内容の具体的な理解ができるだろうと思って再読してみた.
 しかし,日がたつにつれ,どうしても実情とは少し違っていると感じるようになった書その後,大家の書かれた何冊かの教科書を手にしてみた.通読できる量ではないので,必要な部分を拾い読みしてみたが,なかなか納得がいかない.そのうちに胃癌多発国であるわが国では当然のことであるが,二重造影という技術も開発され,臨床家の消化器病への関心は俄然そちらへ向けられてゆき,内視鏡や生検も異常な発展を見て,現在のような早期胃癌の診断体系が世界にさきがけてほぼ完成された.私も人並にテレビレントゲンを入れ,その分野の名著と目される本も読んで,技術的にもなんとか私なりの体系ができたように思う.しかし日常,消化器症状を訴える多数の患者を前にして,ひろく消化器病全体の新しい実態を知るに手頃な本はないだろうかという想いが念頭を去らなかった.ちょうどそんなとき,医学書院からあいついで2冊の訳本が出版された.

天地人

学会偶感

著者:

ページ範囲:P.589 - P.589

 春と秋になると,医学会が各地で目白押しに開かれる.それ以外にも,専門分野に関連した学会やそれに匹敵する規模の研究会が毎月1つや2つはある.しかもまだまだ増える傾向がみられる.
 皮相的なみかたを許してもらえるならば,きわめて平均的な医師はいくつかの学会に参加するために,四苦八苦しているというのが本音ではなかろうか.

オスラー博士の生涯・59

ハーベイ記念講演会とその他の活躍

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.590 - P.593

 オスラーは,1905年末からカナダ・アメリカを訪れたが,ほうぼうで歓迎され,あまりにも多忙な旅であった.ジョンス・ホプキンス大学では,Barker教授が立派にオスラーの後任として内科を統率しているのを見て,心から喜んだ.

海外だより

シミュレーターを駆使した完璧な卒後教育—心臓病専門の教育施設「ハートハウス」を訪ねて

著者: 高階経和

ページ範囲:P.594 - P.595

 今回筆者は昭和52年10月19日から3日間,アメリカのメリーランド州ベセスダの街で行われたAmericanCollege of Cardiologyの教育セミナーに出席した.この街は,読者にはおなじみの米国国立予防医学研究所National Institute of Health(NIH)のあるところで,日本からも毎年たくさんの学者が訪問している.
 筆者は昨年来,全米の心臓病に興味をもっているドクターたちがそれぞれ現在の自分の仕事に直接関係のあるテーマを選んで学ぶことができるように,あらゆる種類の教育用設備や器械を具備した「ハートハウス」を建設しつつあることを知っていた.その後,ディレクターのDr. RichardやDr. Walkerと何回か連絡をとり,昭和52年10月19,20,21日の3日間,「ベッドサイドの心臓の診かたと病態生理」というテーマで,第1回の教育セミナーが開催されることを知ったのである.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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60巻13号(2023年12月発行)

特集 一般医家のための—DOAC時代の心房細動診療

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特集 内科医が遭遇する皮膚疾患フロントライン—「皮疹」は現場で起きている!

60巻11号(2023年10月発行)

増大号特集 患者さんの質問にどう答えますか?—言葉の意味を読み解きハートに響く返答集

60巻10号(2023年9月発行)

特集 ミミッカー症例からいかに学ぶか

60巻9号(2023年8月発行)

特集 症例から読み解く—高齢者診療ステップアップ

60巻8号(2023年7月発行)

特集 浮腫と脱水—Q&Aで学ぶジェネラリストのための体液量異常診療

60巻7号(2023年6月発行)

特集 整形外科プライマリ・ケア—内科医が知りたい整形外科疾患のすべて

60巻6号(2023年5月発行)

特集 Common diseaseの処方箋ファイル—臨床経過から学ぶ20症例

60巻5号(2023年4月発行)

特集 臨床医からみたPOCT

60巻4号(2023年4月発行)

増刊号 探求!マイナーエマージェンシー

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特集 令和の脳卒中ディベート10番勝負—脳卒中治療ガイドライン2021とその先を識る

60巻2号(2023年2月発行)

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60巻1号(2023年1月発行)

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59巻12号(2022年11月発行)

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59巻11号(2022年10月発行)

増大号特集 これからもスタンダード!—Quality Indicatorの診療への実装—生活習慣病を中心に

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59巻9号(2022年8月発行)

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59巻8号(2022年7月発行)

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