icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina15巻4号

1978年04月発行

文献概要

今月の主題 新しい糖尿病の臨床 治療

経口血糖降下剤の問題点—ビグアナイド剤

著者: 平田幸正1

所属機関: 1東女医大糖尿病センター

ページ範囲:P.482 - P.483

文献購入ページに移動
はじめに
 ビグアナイド剤が糖尿病に対する治療薬として登場したのは1957年である.この最初の薬剤は,フェンホルミンであった.続いて同じくビグアナイド剤に属するメトホルミン,ブホルミンがわが国では使用されるようになり,今日に至っている.
 このビグアナイド剤に関する最大の問題点は乳酸アシドーシスであり,最近,この乳酸アシドーシスがフェンホルミン使用例中にかなりの頻度で発生することと,この乳酸アシドーシスの死亡率がきわめて高いということが注目され,ついにフェンホルミンは,発売以来20年を経たのちに使用中止の段階を迎えることになった.ここでは,このトピックを取り上げることとしたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?