文献詳細
文献概要
今月の主題 新しい糖尿病の臨床 合併症
糖尿病性腎症の治療
著者: 広瀬賢次1
所属機関: 1千葉大第1内科
ページ範囲:P.500 - P.501
文献購入ページに移動はじめに
糖尿病患者における典型的糖尿病死は,糖尿病性昏睡と糖尿病性腎症(以下腎症と略す)による死亡であるといわれているが,前者の死亡率が著減し,後者のそれが増加している現在では,腎症に対し適切な治療を行うことは,実地臨床上重要であるといえる.
腎症の治療法は,最近,進歩の跡がうかがえるが,いまだ画一的なものはなく,その病期・病態に応じた治療をそれぞれ実施することが肝要である.この場合,病態の判断は腎機能,尿・血液化学所見,および臨床症状に基づくが,このうち腎機能障害度を基本とすると,治療法の設定に便利である(表1).
糖尿病患者における典型的糖尿病死は,糖尿病性昏睡と糖尿病性腎症(以下腎症と略す)による死亡であるといわれているが,前者の死亡率が著減し,後者のそれが増加している現在では,腎症に対し適切な治療を行うことは,実地臨床上重要であるといえる.
腎症の治療法は,最近,進歩の跡がうかがえるが,いまだ画一的なものはなく,その病期・病態に応じた治療をそれぞれ実施することが肝要である.この場合,病態の判断は腎機能,尿・血液化学所見,および臨床症状に基づくが,このうち腎機能障害度を基本とすると,治療法の設定に便利である(表1).
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