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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻4号

1978年04月発行

文献概要

Laboratory Medicine 異常値の出るメカニズム・4

赤沈値

著者: 河合忠1

所属機関: 1自治医大臨床病理学

ページ範囲:P.567 - P.570

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赤沈測定と技術的変動因子
 血液に抗凝固剤を加えて凝固しないように放置すると,やがて赤血球が試験管底に沈み,血漿の一部が上方に分離されてくる.この現象を赤血球沈降現象または赤沈(erythrocyte sedimentation)と呼び,一定条件下で赤沈の起こり方をみたのが赤血球沈降速度または赤沈値(erythrocyte sedimentation rate,ESR)である.
 現在,わが国で行われているのはWestergrenの方法で,ICSHにより国際標準測定法が提案されている1・2).すなわち,3.28%(109mmo1/l)クエン酸ナトリウム(Na3C6H5O7・2H2O)液と血液を1:4の割合に混合し,内径2.55±0.15mm,全長300±1.5mm(目盛り部分200±0.35mm)のWestergren管に吸い上げ,これを垂直に立てて18〜25℃に静置し,1時間後に赤沈値を記録する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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