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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻5号

1978年05月発行

今月の主題 消化・吸収の基礎と臨床

消化・吸収の基礎的トピックス

小腸吸収上皮の超微細構造

著者: 山元寅男1

所属機関: 1九大第1解剖学

ページ範囲:P.612 - P.615

文献概要

はじめに
 小腸は,食物として摂取した物質をその管腔内で消化分解したのち,粘膜から吸収し,血管およびリンパ管を介して肝臓や全身の器官組織に送り込む役割を担っている.
 腸管内の消化は,主に膵液中に含まれる消化酵素により営まれるが,二糖やジペプチドの消化は,吸収上皮細胞の自由縁の細胞膜に局在するジサッカリダーゼやジペプチダーゼによって行われることが最近明らかになってきた.腸管における吸収はほとんどが吸収上皮細胞を経由して行われるもので,細胞間隙を通っての吸収はほとんどない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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