icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina15巻5号

1978年05月発行

文献概要

今月の主題 消化・吸収の基礎と臨床 外分泌と消化・吸収

胆汁分泌

著者: 大菅俊明1

所属機関: 1筑波大臨床医学系内科

ページ範囲:P.638 - P.639

文献購入ページに移動
はじめに
 胆汁は有機,無機の化合物を含む複雑な水溶液で,肝において生成され,毛細胆管を経て胆管に分泌される.他の外分泌液と異なる点は,いったん腸管内に排泄されたのち,胆汁の諸成分が再び腸管から吸収されて,腸肝循環をすることであり,この現象は胆汁生成,分泌の生理に大きな影響を与えている.胆汁の1日分泌量は約1500mlである.その生理的意義の最たるものは,食餌脂肪の消化・吸収を助けることであるが,胆汁主成分の一つである胆汁酸はコレステロールの異化産物であるから,胆汁生成はコレステロール代謝の調節にも関連している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?