文献詳細
Laboratory Medicine 異常値の出るメカニズム・5
文献概要
止血のしくみ
血液は流動性を示し,血管系を循環している.しかし,血管になんらかの外傷が加わると,組織内または体外に出血が起こる.正常では小さな血管が損傷されても短時間のうちに出血は止まる.それには毛細血管,血小板,血液凝固の3つの働きが協調して止血する.このうちのどの部分に異常が起きても出血が長引き,出血傾向が現れる.そのほかに,フィブリン溶解が異常に亢進しているために出血する場合もある.図1には血液凝固機序を模式的に示した.
血液は流動性を示し,血管系を循環している.しかし,血管になんらかの外傷が加わると,組織内または体外に出血が起こる.正常では小さな血管が損傷されても短時間のうちに出血は止まる.それには毛細血管,血小板,血液凝固の3つの働きが協調して止血する.このうちのどの部分に異常が起きても出血が長引き,出血傾向が現れる.そのほかに,フィブリン溶解が異常に亢進しているために出血する場合もある.図1には血液凝固機序を模式的に示した.
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