文献詳細
文献概要
今月の主題 免疫診断法と免疫療法 免疫診断法・血清成分
補体の定量
著者: 天野哲基1
所属機関: 1岡山大第3内科
ページ範囲:P.786 - P.788
文献購入ページに移動はじめに
補体は19世紀末に血清中の殺菌作用を有する物質として発見されたが,現在では,種々の炎症反応,凝固線溶系,カリクレイン-キニン系と密接に交叉した生体防御に重要な役割を果たす反応系として理解されている.日常,われわれ臨床家がこのような補体の定量を行う意義は,補体系と病変との関係を知り,疾患の診断や予後予見に役立てるためである.
補体定量には活性と蛋白量とを測定する方法があり,本稿では主として前者につき述べる.後者については他の文献1)を参照されたい.
補体は19世紀末に血清中の殺菌作用を有する物質として発見されたが,現在では,種々の炎症反応,凝固線溶系,カリクレイン-キニン系と密接に交叉した生体防御に重要な役割を果たす反応系として理解されている.日常,われわれ臨床家がこのような補体の定量を行う意義は,補体系と病変との関係を知り,疾患の診断や予後予見に役立てるためである.
補体定量には活性と蛋白量とを測定する方法があり,本稿では主として前者につき述べる.後者については他の文献1)を参照されたい.
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