文献詳細
文献概要
今月の主題 免疫診断法と免疫療法 免疫診断法・細胞成分
リンパ球の表面マーカーの検査
著者: 渡辺信雄1 橘武彦1
所属機関: 1東北大抗酸研免疫学部門
ページ範囲:P.798 - P.801
文献購入ページに移動はじめに
リンパ球は免疫担当細胞群の中で主役を担うものとされている.しかし.このリンパ球も決して均一の集団ではなく,機能を異にするT,B細胞の2大集団(subpopulation)よりなることが判明し,各大集団もさらに機能的細分化を遂げた小集団(subset)によって構成され,これらの細胞の相互作用によって免疫応答が遂行,調節されていることが明らかにされつつある.
このような異なる細胞集団には,機能的分化に従って,それぞれに特徴的な細胞形質(細胞マーカー)が発現されている.さらに,このようなマーカーのあるものは,その細胞の機能と密接な関係を有することが明らかにされつつある1).したがって,これらのマーカーを検出することにより,機能の異なる細胞集団を質的,量的に測定することは,免疫機能を解析する上で重要な手がかりを与えてくれるものである.
リンパ球は免疫担当細胞群の中で主役を担うものとされている.しかし.このリンパ球も決して均一の集団ではなく,機能を異にするT,B細胞の2大集団(subpopulation)よりなることが判明し,各大集団もさらに機能的細分化を遂げた小集団(subset)によって構成され,これらの細胞の相互作用によって免疫応答が遂行,調節されていることが明らかにされつつある.
このような異なる細胞集団には,機能的分化に従って,それぞれに特徴的な細胞形質(細胞マーカー)が発現されている.さらに,このようなマーカーのあるものは,その細胞の機能と密接な関係を有することが明らかにされつつある1).したがって,これらのマーカーを検出することにより,機能の異なる細胞集団を質的,量的に測定することは,免疫機能を解析する上で重要な手がかりを与えてくれるものである.
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