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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻6号

1978年06月発行

今月の主題 免疫診断法と免疫療法

免疫診断法・その他の検査

皮膚反応—皮内・スクラッチ

著者: 石崎達1

所属機関: 1獨協医大アレルギー内科

ページ範囲:P.812 - P.814

文献概要

 即時型皮膚反応の理論1)
 アレルギー疾患(気管支喘息・アレルギー性鼻炎・同結膜炎・じん麻疹・食餌アレルギー・薬品アレルギー・花粉症など)の発症機序は抗原抗体反応である.抗原(アレルゲン)は空気中の浮遊物(吸入),食品・内服薬(経口),薬品(注射)などの手段で患者の体内にとり入れられる.アレルギー疾患の患者では,これら侵入物質に対して特異的に反応するIgE(石坂発見)免疫グロブリンがあるので,抗原抗体反応により発症するのである.
 IgEは組織中のマスト細胞・血中好塩基球の細胞膜に付着する(親和性)特徴があるために,リンパ球系で生産され体液中に遊離されるIgEは直ちに上記細胞に付着するので,結果として全身の組織に広く分布している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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