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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻6号

1978年06月発行

今月の主題 免疫診断法と免疫療法

免疫療法

抗Rhγグロブリン製剤

著者: 白川光一1

所属機関: 1福岡大産婦人科

ページ範囲:P.823 - P.825

文献概要

はじめに
 "予防に勝る治療なし"というのは医療の鉄則である.したがって,胎児・新生児溶血性疾患(hemolytic disease of the fetus and the newborn,以下HDNと略記.旧称は胎児・新生児赤芽球症Erythroblastosis fetalis et neonatorum)についても,その原因解明(1940)直後から多数の予防法が提唱されたことはいうまでもない.しかし,すべてみるべき効果はあげえなかった.
 しかるに,1961年頃から現在の抗Rh IgG(抗Rhγグロブリン)の投与による予防法が台頭し,その効果はかなり高く評価され,現在の普及をみるに至っている.思うに本予防法は,ほぼ同じ頃に出現した羊水分析(1961)および子宮内胎児輸血(1963)と並んで,HDN対策史上,交換輸血(1946)に次ぐ,第2のエポックを画するものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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