icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina15巻6号

1978年06月発行

文献概要

今月の主題 免疫診断法と免疫療法 免疫療法

免疫因子の補充による治療法—静注用γグロブリン製剤

著者: 安部英1 松田重三1

所属機関: 1帝京大第1内科

ページ範囲:P.832 - P.834

文献購入ページに移動
静注用γグロブリン製剤の種類
 現在わが国で市販されている静注用γグロブリン製剤には,ガンマベニン(Gammavenin,ヘキストジャパン),グロベニン(Glovenin,日本製薬),静注グロブリン(化血研),およびベノグロブリン(Venoglobulin,ミドリ十字)の4種類があり,さらに富士臓器製薬からも近く発売が予定されている.
 従来の多数のヒトからの血清より分離精製して作った静注用γグロブリン製剤を静脈内に投与すると,発熱やショックなどの副作用が起こることがあるが,これは製剤中のγグロブリンが凝集ないし重合し,その重合体が血液中の補体を活性化するため,結果的にアナフィラトキシン様物質や血管透過性因子などが遊離することによると考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら