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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻6号

1978年06月発行

文献概要

図譜・大腸内視鏡診断学

VI.大腸炎症性疾患—5)潰瘍性大腸炎(その2)

著者: 佐々木宏晃1 長廻紘1

所属機関: 1東女医大消化器病センター

ページ範囲:P.857 - P.860

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 潰瘍性大腸炎(以下ucと略す)の内視鏡所見による病期の判定は比較的容易である.しかし,緩解期と考えられる例の内視鏡所見と組織所見には,しばしば解離が認められる,すなわち,肉眼的にほぼ完全に緩解期と考えられる例でも,組織学的にはまだ軽度の炎症所見が残存することはよくある1),この解離を解消するために,色素(インジゴカルミン,メチレンブルーなど)を用いた内視鏡検査が施行されるようになった2,3).さらに切除標本の実体顕微鏡的観察による成果4)をふまえて,拡大大腸内視鏡が開発され,ucの緩解期における組織所見との解離は,ほぼなくなったと考えてよい.
 今回は,前回にひき続き,非活動期(緩解期)quiescent stageの内視鏡像,色素による内視鏡検査,炎症性ポリープ,そしてucの鑑別診断について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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