文献詳細
medicina CPC—下記の症例を診断してください
労作後の失神発作をくり返した73歳男性の例
著者: 石村孝夫1 五味朋子2 藤田安幸3 春見建一3 後藤晃4 太田怜5
所属機関: 1虎の門病院循環器科 2関東逓信病院内科 3昭和大藤が丘病院内科 4昭和大藤が丘病院病理科 5自衛隊中央病院研究検査科
ページ範囲:P.895 - P.908
文献概要
主訴 労作に伴う失神発作
現病歴 生来健康.昭和51年4月,坂道を登ったあと,突然,前胸部不快感,冷汗を覚え,その場に坐りこんだ直後,失神した.意識は数分後に回復したが,そのとき,とくに頭痛,めまい,動悸,悪心,嘔吐,手足のしびれ,麻痺などの自覚症状を感じることはなかった.その後,同様の失神発作が階段昇降,歩行,食事などの労作中あるいは労作後に頻発するようになり,昭和52年4月30日,当科外来受診し,同年5月17日,失神発作精査のため当科に入院した.
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