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今月の主題 実地医のための臨床細菌学 細菌学的アプローチ
胆汁
著者: 国井乙彦1 岩田滉一郎2
所属機関: 1東大・医科研内科 2東大・内科
ページ範囲:P.943 - P.945
文献購入ページに移動胆道系感染が臨床上疑われた場合,その原因菌を胆汁中に検出することが適切な治療に結びつくことはいうまでもない.手術時あるいは胆のう穿刺,内視鏡的胆道造影,経皮胆管造影などに際し得られた胆汁より菌が検出されればこれが原因菌であると考えられる.しかし,これらの手段による胆汁の採取は常に可能とは限らない.多くの場合,Meltzer-Lyon法により十二指腸液を採取し,その細菌学的検索を行い原因菌を決めているのが現状である.
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