文献詳細
今月の主題 実地医のための臨床細菌学
細菌学的アプローチ
文献概要
はじめに
尿路感染症の診断,治療の基本になるものは細菌尿の確認である.尿中細菌定量培養法の確立によって,真の細菌尿(105/ml以上)と汚染尿(103/ml以下)との区別が可能となった今日では,本症の原因菌をほぼ正確に把握しうるといっても過言ではない.
ここでは,尿路感染症患者を診療するにあたり,検査材料としての尿から,いかに有用な細菌学的情報が得られるかを実地医家の立場で述べてみたい.
尿路感染症の診断,治療の基本になるものは細菌尿の確認である.尿中細菌定量培養法の確立によって,真の細菌尿(105/ml以上)と汚染尿(103/ml以下)との区別が可能となった今日では,本症の原因菌をほぼ正確に把握しうるといっても過言ではない.
ここでは,尿路感染症患者を診療するにあたり,検査材料としての尿から,いかに有用な細菌学的情報が得られるかを実地医家の立場で述べてみたい.
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