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雑誌目次

雑誌文献

medicina15巻8号

1978年08月発行

雑誌目次

今月の主題 慢性骨髄増殖症候群

理解のための10題

ページ範囲:P.1168 - P.1170

病態

染色体変化

著者: 宮田久寿 ,   篠原多美子

ページ範囲:P.1101 - P.1105

慢性骨髄性白血病
 Philadelphia染色体(Ph1染色体) 慢性骨髄性白血病(CML)の患者の骨髄細胞には,ほとんどすべての症例に共通して存在する特有な微小染色体が認められる.この異常染色体は,1960年ペンシルバニア大学のNowellと癌研究所のHungerfordによって発見され,発見された地名にちなんでPhiladelphia染色体と名づけられ,通常はPh1染色体と呼ばれている.Ph1染色体はCMLに特有なもので,この発見は染色体異常と腫瘍化との関連を考える上できわめて重要な意義をもっており,またPh1染色体の存否はCMLと類似の血液疾患,ことにCML以外の骨髄増殖症候群との鑑別診断の上で,好中球alkaline phosphatase活性低下とともに重要な役割を果たしている.
 Ph1染色体の形態的特徴 ヒトの休細胞の染色体は46個で,22対の常染色体(autosome)と1対の性染色体(sex chromosome)からなり,性染色体は男性ではXY,女性ではXXの組み合わせからなっている.常染色体は長さの順に1から22までの番号を付し,さらに着糸点(centromere)の位置によってA,B,C,D,E,F,Gの7つのグループに大別される.

幹細胞

著者: 古沢新平 ,   小松英昭

ページ範囲:P.1106 - P.1109

はじめに
 造血幹細胞は,(1)細胞分裂により自己と同一の分化レベルの血球を再生し得る,(2)未分化の段階にあり,各系統の血球に固有な性質を有していない,の2っの特質をそなえた細胞と定義されろ.幹細胞は,かつては幻の細胞すなわち単に概念の産物とも考えられていたが,近年の飛躍的な研究法の進歩により次第にそのベールがはがされつつある.とくに骨髄増殖症候群は,幹細胞の一次的異常によるものと考えられており,したがって本症候群の病態生理を理解するには幹細胞レベルにさかのぼって理解することが必要であり,また逆に本疾患は人における幹細胞の存花および性質を知るための格好のモデルでもある.以下まず造血幹細胞の境在の概念について説明し,次いで慢性骨髄増殖症候群の幹細胞異常論,および現在測定可能な幹細胞の本症候群における変動について最近の知見を解説する.

造血因子

著者: 千葉省三

ページ範囲:P.1110 - P.1111

はじめに
 血液細胞の生成が体液性の造血因子によって調節されるとする考えは,赤血球の生成を調節する因子(エリスロポエチンerythropoietin,以下Epo)の存在を予想したフランスのCarnotとDefrandreの実験(1906年)にはじまる.その後,Epoを中心に血球生成の調節機構について多くの模索が行われ,現在では赤血球のみでなく,白血球(顆粒球),巨核球-血小板系の細胞も,各各の造血因子によってその生成が調節されると考えられている,しかしながら,白血球は末梢血中の変動が大きいばかりでなく,辺縁プール(marginal pool)を含めた体全体の予備プールが大きく,生成自体の亀的な把握が困難であること,また,血小板についてはその数を正確に測定することが困難であるため,造血因士孔と血球生成に関する研究は,もっぱら赤血球を中心に行われてきた.赤血球は末梢において最も恒常的な値を示し,網赤血球数あるいは放射性鉄の利用率を指標として,その生成の程度を量的に追跡することがてきる.したがって本稿では,赤血球の生成を調節している造血因子Epoと,骨髄増殖性疾患のうち最も著明な赤血球数の変化を示す真正赤血球増加症を中心に,その病感生理学的意義におけるEpoの関与について考察を試みた.

血小板機能

著者: 野村武夫

ページ範囲:P.1112 - P.1113

はじめに
 骨髄増殖症候群(MPD)は出血と血栓症を伴いやすい.とくに,本態性血小板血症では出血,真性赤血球増加症では血栓症を高率に合併することが知られている.
 ところが.いわゆる反応性血小板増多症では出血や血栓症の合併は稀にしかみられない1).また,慢性骨髄性自血病はしばしば血小液増多症を伴うが,出血と血栓症の合併は比較的少ない.さらに,MPDの中から一つの疾患,たとえば真性赤血球増加症だけを取り上げた場合,血小板増多症の程度と出血ないし血栓症の発生との間に相関は見出せない2)

AMoLとMFの同胞発生例

著者: 山口潜 ,   遠藤雄三 ,   野村武夫 ,   島峰徹郎

ページ範囲:P.1114 - P.1116

はじめに
 急性白血病と原発性骨髄線維症の同胞発生例はきわめて稀と思われる.筆者らは兄と妹に両疾患を経験し,両例の剖検所見をあわせて報告する.

診断 カラーグラフ

診断へのアプローチ法

著者: 山岸司久 ,   内野治人

ページ範囲:P.1118 - P.1119

 慢性骨髄増殖症候群は慢性骨髄性白血病(chronic myelogenous leukemia,CML),真性多血症(polycythemia vera,PV),原発性骨髄線維症(primary myelofibrosisまたはmyelofibrosis with myeloid metaplasia,MMM),血小板血病(thrombocythemia,TH)を含む,そのほか,主として高齢者にみられ,二系統以上の細胞の増殖があり,緩慢な経過をとる非定型的白血病で,上記のいずれにもあてはまらず「慢性骨髄増殖症候群」という以外の命名しがたい疾患があることが最近注目されてきている.
 しかし,これは本質的には急性白血病の一亜型と考えられるので,慢性骨髄増殖症候群として公認されている上記4疾患についてそれらの診断へのアプローチ法について述べる.これらの疾患は末期になると病像が変化してきて,たとえば急性白血病様病像を呈したりするが,ここではとくに述べない限り慢性期の病像のみについて述べる.

慢性骨髄性白血病

急性転化時の細胞表面マーカー

著者: 下山正徳 ,   湊啓輔 ,   斉藤博

ページ範囲:P.1121 - P.1124

はじめに
 慢性骨髄性白血病(CML)の60〜90%の症例は急性転化で死亡することが明らかにされている.急性転化時に出現する芽球は,最近形態学的に,に分けられている1).いずれもPh1染色体が陽性である.このような形態学的所見より,すでにBoggs1)は,CMLのleukemic stem cellは多分化能を持つ可能性を指摘した.
 一方,小児の急性リンパ性白血病(ALL)の治療後,CMLを発症する症例の報告があり2,3),最近になって,これらの症例ではALLの時代にすでにPh1染色体が陽性であることが指摘され,最初のALLの芽球はCMLのleukemic pluripotent stem cellと同一視され得るものであると考えられるようになった4,5)

腫瘤形成をみたCGL

著者: 白井達男

ページ範囲:P.1125 - P.1127

はじめに
 近年,白血病の病像について,その多様化が論議されているが,慢性骨髄性白血病(CML, CGL)の経過中に腫瘤形成のみられる症例も病像変貌の一つと考えられている.本症の特徴はきわめて難治性で予後が悪いことであり,腫瘤形成後の生存期間はおおむね6ヵ月以内である.
 腫瘍形成性白血病の歴史をみると,古くは1811年Burns1)が,左眼窩に種瘤を形成した緑色腫の1例を報告している.木邦では1954年赤崎ら2)が急性リンパ性白血病および急性骨髄性白血病の経過中に腫瘤の併発した症例を報告し,かかる症例に対して腫瘤形成性急性リンパ性白血病,また腫瘤形成性急性骨髄性自血病なる名称を提示した.ところで,CMLに見られる腫瘤の組織学的所見は,骨髄芽球よりなる骨髄芽球腫(myeloblastoma)と細網肉腫様細胞からなる腫瘤の2種類である.これら腫瘤形成の真の要因は未だ明らかではない.

Basophilic crisis

著者: 重田英夫

ページ範囲:P.1128 - P.1130

定型的CMLの経過
 慢性骨髄性白血病(chronic myeloid leukemia,CML)は脾腫と白血球,とくに各種成熟段階の幼若顆粒球の著増を示す慢性骨髄増殖性疾患の一つとしてよく知られている.図1は定型的CMLが病態完成後,初診から急性転化に至るまでの典型的経過を模型的に表したものであるが,未治療時,好塩基球(以下Basoと略す)ならびに好酸球の増加を伴って著増を示す顆粒球の染色体はPh1(+)であり,また好中球アルカリフォスファターゼ(neutrophil alkaline phosphatase,NAP)のスコアーも著しく低値を示し,この時期の末梢血,骨髄血はともに骨髄芽球が1〜数%を占めることが多く,骨髄巨核球数,末梢血血小板数もしばしば増加している.
 抗白血病剤(本邦では一般にアルキル化剤としてBusulfanが用いられることが多い)使用により数ヵ月でほとんどの症例が完全寛解に至り,白血球数ならびに血液像の改善とともに脾の縮小をみ,社会復帰が可能となる.この時期に注意すべきことはBusulfanによる骨髄低形成と早期の急性転化であるが,この場合,Basoの増加を伴うことはほとんどない.その後,通常2〜3年は寛解状態が続き安定しているが,やがて薬剤の効果が次第に悪くなり,貧血,骨髄線維化の傾向が出現すると同時にBasoの%が異常に増加するが,その大部分は成熟型のBasoである.

長期生存例

著者: 喜多嶋康一 ,   北川中行

ページ範囲:P.1131 - P.1133

はじめに
 近年急性白血病の治療の進歩はめざましく,寛解率の向上,平均生存期間の延長に伴い,長期生存例も急速に増加しつつあることは周知のごとくである.本邦においても昭和39年以来名大グループにより全国調査がくり返し実施され,昭和51年11月現在で5年以上の長期生存例が178例に達したことが報ぜられている.これに反して慢性骨髄性白血病(以下CML)の治療は,ブスルファン(Myleran)の登場以後は画期的進歩に欠け,平均生存期間は依然として3年〜3.5年程度にとどまっている現状である.長期生存例についても,散発的な症例についての報告にとどまり,まとまった調査はこれまで試みられていなかったが,筆者らはCMLの生存期間延長の要因を探る目的で,昨年全国医療機関の協力のもとに本邦におけるCML長期生存例の実態調査を施行する機会を得たので,以下その成績の概略を述べ,文献上の報告例もあわせて報告する.

Chronic myelomonocytic leukemia

著者: 長谷川吉康

ページ範囲:P.1134 - P.1135

はじめに
 一般に白血病の分類は,急性白血病には骨髄性,リンパ性,単球性白血病があり,慢性症は骨髄性,リンパ性に分かれる.これに慢性単球性白血病を加えるのが正当であるとの主張もあるが,単球白血病には慢性型がみられないとされていた.DameshekとGunz1)も,慢性単球性白血病は稀であり存在しないのではないかと,その著書で否定的な見解を述べている.
 しかし,最近慢性単球性白血病に相当する特徴をもつ症例が観察されるようになり,その存在を示唆する可能性を主張する報告2〜4)がみられるようになった.すなわち,大多数は老年者に,臨床上および血液学的な一定の特徴を有し,比較的良性かつ慢性の経過をとる症例が,SaarniとLinman2)(1971),Bernadouら(1972),MiescherとFarquet3)(1974)らによって,chronic myelomonocyticleukemia(以下CMyMoLと略記)の名称のもとに報告されはじめたのである.もちろんそれらの症例は,報告者によってかなりの差があり必ずしも一致した疾患単位として認められるような段階ではないが,少なくとも多くの見解が骨髄の増殖症候群の一形態であることには異論がないので,本症の病態について解説してみたい.

骨髄線維症

MFの10例

著者: 山口潜 ,   木本元治 ,   塚田理康 ,   熊田博光

ページ範囲:P.1136 - P.1138

 6年間(1971〜1976)に虎の門病院血液科で取り扱った原発性骨髄線維症(以下MF)の確診例10例を,同期間中に経験した慢性骨髄性白血病(以下CGL)19例と比較した.
 MFの10例(表1)は男6例・女4例で,推定発症年齢は26歳ないし73歳,CGLの平均発症年齢40歳よりやや高年に初発がみられる.死亡例では,第1回入院から死亡までの経過は1ないし14年であるが,生存例では観察期間は最高22年に及ぶ.家族歴として,1例に妹が急性骨髄単球性白血病で死亡している例が注目される.

実験的発症

著者: 田中昇

ページ範囲:P.1139 - P.1141

はじめに
 骨髄線維症とは,元来,全身の胃髄組織に広汎な系統的線維化が起こる疾患を総称したもので,骨髄におけるこうした異質の細胞,組織によって造血が置換される,いわゆるspace occupyinglesionに起因する最も顕著な範疇に属する代償性髄外造血を随伴するのが通例である.血液学的・臨床的知見はすべてこのような病変を反映するものである.
 系統的骨髄線維化は種々の病因に続発して発現する.たとえば,癌の系統的骨髄転移,白血病の修飾像,Hodgkin病,骨髄腫などに続いて発症する場合が多く,これらを続発性骨髄線維症secondary myelofibrosisと呼んでいる.ところで,まったく原因の不明な例があり,これに対して原発性ないし特発性骨髄線維症primary(またはidiopathic)myelofibrosisと称している.問題になるのはこの原発性骨髄線維症である.以下発症実験成績を述べるに先立って,本症の病理学知見と,造血臓器系を中心とした病態生理,とくに血液学的所見の概要について述べ,このなかから原因になりうるような因子を探り出して,諸家の実験所見と対比したい.

真性多血症など

PVからMFへの移行

著者: 宮崎保 ,   片平潤一

ページ範囲:P.1142 - P.1146

はじめに
 真性多血症から骨髄線維症への移行は,造血幹細胞の増殖・分化のレベルで種々の興味ある問題を含むが,欧米に比して本邦ではその事実の報告は少ない.筆者らは,第19回日本臨床血液学会総会1)においてそのような3症例を報告したので,その1例を紹介し,先に報告した真性多血症のFerrokinetics2)との関連の上でこれと対比しつつ論ずるが,まず真性多血症の定義を述べ,その自然経過,他疾患への移行,骨髄線維症への移行像とその臨床症状,および病態について述べる.

PVからAGLへの転化例

著者: 三国主税

ページ範囲:P.1147 - P.1149

 真性多血症(PV)から急性白血病(AL)への転化は自然経過の一つの型であるともみられるが,32Pなどの放射性物質がその発生を誘発するとの報告もあり,発生原因は未だ明らかにされていない.PVからALへの転化例は欧米に比較的多くみられるが,本邦では少ない(星野によると6例).PVの治療に抗腫瘍剤,瀉血,32Pなどが使用され,診断後13年目に脾腫を伴う高度の貧血,14年目にさらに白血病への移行を疑わせる病状を呈し,剖検によりmyeloid metaplasia(骨髄様化生)から急性骨髄性白血病の初期に転化している症例を筆者は経験した.

PVの合併症

著者: 三島好雄

ページ範囲:P.1150 - P.1151

はじめに
 多血症の合併症の中では,血管閉塞のような血管合併症の頻度が高いとされているが,多血症では血液粘稠度が増すために血流速度が緩徐となり,血流のうっ滞をきたし,血液成分の変化と相まって血栓形成が容易となり,とくに血管壁に病変を有するものでは,閉塞をきたしやすいことは当然と考えられる.

本態性血小板血病

著者: 中山志郎

ページ範囲:P.1152 - P.1153

はじめに
 基礎疾患がなく,持続的に血小板増加があるにもかかわらず易出血性を伴う疾患を,Epsteinらがhemorrhagic thrombocythemiaと報告して以来,primary, essential, idiopathic thrombocythemiaなどさまざまな名称で発表されてきたが,比較的稀とされる疾患である.
 本症は白血球系における白血病,赤血球系における赤血病のように,血小板系の非可逆性びまん性増殖により,末梢血中の血小板,ときに骨髄巨核球が増加し,骨髄では骨髄巨核球が無制限に増加する.Dameshekは血小板系の腫瘍性疾患を急性型と慢性型に分類し,前者がacute megakaryocytic leukemiaに,後者がchronic thrombocythemia,すなわち本症に該当すると考えている.本症はいわゆる骨髄増殖性疾患の一つに属するとみなされ,真性赤血球増多症,慢性骨髄性白血病,骨髄線維症などにきわめてよく似た病像を呈するが,一方,本症からこれらの疾患に移行した症例も報告されている.これらのことから本症の独立性に疑義をいだく学者も少なくなく,Gunzは骨髄増殖性疾患の一時相にすぎないと考えている.

治療

摘脾

著者: 柴旧昭

ページ範囲:P.1154 - P.1155

はじめに
 生理的状態下における脾の機能は,今日もなお依然として不明の点が少なくない.現在ほぼ明らかにされているものとしては,①赤血球の終末処理,②血球の貯溜と濾過,③免疫担当細胞(リンパ球,形質細胞,単球など)の産生などがあげられており,このほか④骨髄からの血球流出の調節ないし骨髄における血球成熟の調節,⑤第VIII因子の産生などが推定されていうにすぎない.したがって,摘脾の適応となる疾患も,①遺伝性球状赤血球症をはじめとする種々の先天性溶血性貧血②自己免疫性溶血性貧血,③特発性血小板減少.性紫斑病,④脾機能充進症などがあげられている程度で,本特集の慢性骨髄増殖症候群に属する疾患は,従来摘脾の適応どころかむしろ一般に禁忌とさえ考えられてきた,ところが,ごく最近になって本症候群の一部の疾患で摘脾の治療効果が見直されつつあり,積極的に摘脾術を行うところも多くなってきた.次に各疾患別に摘脾の適応と功果について述べることとする.

免疫療法

著者: 江崎幸治 ,   山田一正

ページ範囲:P.1156 - P.1157

はじめに
 近年,腫瘍-宿主関係において,免疫機構が重要な役割をはたしていることが知られており,腫瘍特異抗原の存在も細胞性免疫,体液性免疫の両面からの検討により,種々の腫瘍にて認められている.免疫刺激による腫瘍の縮小が多くの実験動物において知られ,臨床的にも免疫療法が広く用いられてきている.中でも急性骨髄増殖性疾患である急性骨髄性白血病(AML)に対しては,数多くの免疫学的検索や免疫療法の試みがなされてきている.免疫療法の中では,BCG,BCG-cell wallskeleton(CWS),MER(methanol extract residue)などを用いた非特異的免疫療法,放射線照射白血病細胞,Neuraminidase処理白血病細胞などを用いた特異的免疫療法あるいは両者の併用などが行われ,多くの例で寛解期間の延長,生存期問の延長が認められている1)
 しかし一方,慢性骨髄増殖性疾患に対しては,免疫学的検索はほとんどなされていない.その最大の理由としては,他の悪性腫瘍と異なり,単一の腫瘍細胞を得ることがむずかしいためと考えられる.免疫療法に関しても,わずかに慢性骨髄性白血病(CML)に対するSokalらの報告2)があるのみというのが現状であり,本稿ではCMLに対する免疫療法を中心に述べる.

CGLの急性転化例の治療

著者: 天木一太 ,   竹内仁

ページ範囲:P.1158 - P.1160

CGLの経過と急性転化
 慢性骨髄性白血病(chronic granulocytic leukemia, CGL)は,その慢性期においてはブスルファンなどにより容易に緩解に導人され,正常な日常生活を続けることが可能である.しかし,1〜4年で急性転化するものが多く,いったん急性転化すると急性白血病に使用される強力な薬剤でも効果がなく,数ヵ月以内に死亡するとされてきた.
 CGLの急性転化率は報告者によって異なるが,およそ60〜80%である.しかし,急性転化しなかった症例の多くは,慢性期に緩解が得られなかったか,他病で死亡した例である.一方,CGLの急性転化例では,しばしばPh1染色体の存在に加えていろいろな付加的染色体異常(additionalchromosomal changelが認められ,これらの変化が急性転化の臨床症状発現の数ヵ月前から存在していることから,急性転化はこれらの付加的染色体異常をもつ新しい白血病細胞のクローンによってひき起こされると推測されている.この新しいクローンは,まったく新しく出現したものではなく,慢性期にみられたPh1染色体のクローンから変化(clonal evolution)したのではないかという考え方が現在のところ有力である.

真性多血症の治療

著者: 栗田宗次

ページ範囲:P.1162 - P.1163

はじめに
 真性多血症は真性赤血球増加症,Vaquez-Osler病ともよばれ,原因不明で経過の慢性な赤血球の異常増加を主徴とし,しばしば白血球や栓球の増加,脾腫を伴い,いわゆる骨髄増殖症候群の一つと考えられる.その診断には,動脈血酸素飽和度の低下する心肺疾患,腫瘍や腎疾患に伴う二次性赤血球増加症,高血圧を伴うストレス赤血球増加症,異常血色素によう遺伝性赤血球増加症などとの鑑別が必要である.
 真性多血症の治療は,主として赤血球の増加に由来する各種の自覚症状の軽減と,出血や血栓症など予後に影響する合併症の発生の予防であって,機械的に赤血球を除去する瀉血療法と,32P療法や制癌剤を用いる化学療法による骨髄抑制療法とがある.しかし,その至適療法については,効果と副作用のみならず骨髄線維症や急性白血病の発生,予後との関係などより論じられ,現在まだ統一された見解はなく,今後の検討にまたれている.

周辺領域

リンパ増殖性症候群との関係

著者: 小川一誠 ,   稲垣治郎

ページ範囲:P.1164 - P.1165

はじめに
 Myeloproliferative disorder(骨髄増殖性症候詳)という概念に対比するLymphoproliferative disorder(リンパ増殖性症候群)はDameshek1)の提唱したもので,表に示されるようなリンパ球,リンパ組織の反応性,腫瘍性または免疫性の変化すべてを含む総称である.この分類で奇異に思われるのは,悪性リンパ腫に含まれるポジキン病,細綱肉腫が含まれていないことであり,またgiant follicular lymphomaに関してもlymphosarcomaの中に"9にant follicular"とあるのに入れるのか否か,はなはだあいまいである.よって両症候群の関係を記述するのに困難が感じられるが,ここでは一応Dameshekが腫瘍性と分類している病変中の白血病とmyeloproliferative disorderとの関係につき解説する.
 従来この両症候群は,増殖する綱胞が骨髄系緬胞(赤芽球系,顆粒球系,血小阪系)と,リンパ球とまったく異なっているため,相互に移行することは非常に稀とされていた2)が,免疫学上の方法論の進歩によるリンパ球の膜表面形質の検索,またterminal deoxynucleotidyltransferase(TdT)活性の測定などの方法の進歩により,両症候群がかなり密接に関係していることが明らかにされつつある.

発作性夜間血色素尿症との関連

著者: 高橋隆一

ページ範囲:P.1166 - P.1167

はじめに
 発作性夜間血色素尿症paroxysmal nocturnal hemoglobinuria(以下PNHと略す)は,血色素尿またはヘモジデリン尿を伴う後天性の慢性溶血性貧血である,しかし1957年のDameshekおよびFudenbergの報告以来,骨髄線維症にPNHを合併したり,PNHとしての赤血球異常を認めた報告があり,さらにPNHに慢性骨髄性白血病を合併した報告もあって,従来まったく無関係と考えられていた慢性骨髄増殖性疾患(MPD)とPNHとの関連が注目されるようになってきた.
 ここでは,主として骨髄線維症とPNEとの関連について,これまでの報告例を検討し,慢性骨髄増殖性疾患とPNHとの関連についての現在の考え方を紹介してみたい.

心電図の診かたとその鑑別 臨床編・各種心疾患の心電図・2

狭心症および中間型,心筋梗塞

著者: 早川弘一 ,   前田如矢

ページ範囲:P.1171 - P.1181

症例1 61歳 主婦
 5年前の3月上旬頃より労作時に前胸部,とくに胸骨裏面に数分間持続する胸部圧迫感を自覚するようになり,この発作は安静にすると自然に緩解した.近医より高脂血症,心肥大を指摘され,以来通院治療を受けていたが,同年の12月頃になると発作の頻度が多くなり,ときには安静時にも発作が起こるようになった.主治医から専門医による精査および治療を受けるようすすめられ入院した.

教養講座・比較生物学 生命と環境との調和

解毒機構

著者: 加藤隆一

ページ範囲:P.1182 - P.1188

はじめに
 生物は進化の長い過程において絶えず種々の体外異物を食物と共に,あるいは環境汚染物質を水や空気と共に体内へ取り入れてきたものと考えられる.
 一般に生体内に入った水溶性の体外異物(Xenobiotics)は容易に腎から排泄されるが,一方,脂溶性の体外異物はそのままの形では腎の尿細管で再吸収されるので,体外へはほとんど排泄されない.それゆえ,生物が生存していくうえにはこれら体外異物を水に溶けやすい構造へ変換して,体外に排泄することが必要である.

演習・放射線診断学 シンチグラム読影のコツ・2

肝シンチグラム(1)

著者: 木下文雄 ,   久保敦司

ページ範囲:P.1190 - P.1195

 シンチグラムが診療に応用される臓器は,以前は甲状腺,脳,肝などが代表的なものでしたが,今日ではたとえば甲状腺シンチグラムは得られる情報が異なるとはいえ,in vitro testによる甲状腺ホルモン測定のめざましい進歩に押されて,また脳シンチグラムもCTの出現によってその利用は減り,最近は肝,骨,腫瘍,心肺などのシンチグラフィーが代表的なものと変わってきています.
 肝シンチグラムは,とくに日本では消化器癌が多く,その肝転移の頻度が高いことから広く利用されています.腹部臓器の形態的診断としては血管造影,CTなどの進歩も最近は著しいものがありますが,前者は患者の侵襲,負担.術者の技術の必要なことなどに問題があり,後者は操作も容易,患者の負担も少なく,情報もすぐれてはいますが,hepatomaなど充実性の腫瘍の存在診断はシンチグラムより劣ることも少なくなく,CTが設置されても,肝シンチグラムの依頼件数は現状では減少の傾向を認めません.本号では肝シンチグラムの正常像とspace occupying lesionについて述べ,次号では肝のびまん性疾患の像と胆道性シンチグラフィーについて述べる予定です.

図譜・大腸内視鏡診断学

VIII.大腸隆起性病変—(1)非上皮性良性腫瘍

著者: 佐々木宏晃 ,   長廻紘

ページ範囲:P.1197 - P.1200

 今回から,大腸の隆起性病変について述べる,大腸の隆起性病変は,そのほとんどが上皮性腫瘍であり,非上皮性腫瘍の頻度はきわめて低い.しかし,鑑別診断上,重要なものであり,内視鏡的にも,上皮性腫瘍とは異なった特徴的な所見を有するものもある.
 今回は,非上皮性良性腫瘍について述べてみたい.大腸の正常構成成分のあらゆるものから発生し得るが,日常臨床上,遭遇する機会のあるのは,脂肪腫平滑筋腫良性リンパ腫などで,他の血管腫,リンパ管腫,線維腫,神経線維腫などは,きわめて稀で,報告例も散見されるにすぎない.筆者らは現在までに,脂肪腫4例,平滑筋腫2例,良性リンパ腫1例を経験している(表).これらを中心に紹介し,他についてはその概略のみ簡単に紹介する.

連載

目でみるトレーニング

ページ範囲:P.1201 - P.1206

Laboratory Medicine 異常値の出るメカニズム・8

クレアチン・クレアチニン

著者: 河合忠

ページ範囲:P.1208 - P.1211

クレアチンの体内での動き
 クレアチンは,アルギニン,グリシンおよびメチオニンの3つのアミノ酸から合成される.図1に示すように,主として腎においてアルギニンとグリシンからアミジン基転移酵素(transamidinase)のはたらきでグリコシアミンが作られる.次に,肝においてグリコシアミンは,メチル基転移酵素(methyl transferase)のはたらきによりメチオニンからのメチル基によってメチル化されてクレアチンが合成される.
 次に,図2に示すように,クレアチンは血中を運ばれて筋肉にとり込まれる.筋細胞内にとり込まれたクレアチンはクレアチンホスホキナーゼ(CKまたはCPK)により触媒されてクレアチンリン酸と平衡を保ち,筋収縮に必要なエネルギー源としてのATPの供給に関係している.クレアチンの98%は筋肉に存在しており,400〜500mg%程度含有されている.

図解病態のしくみ 先天性心疾患・5

ファロー四徴症

著者: 原田研介

ページ範囲:P.1212 - P.1213

 ファロー四徴症(Tetralogy of Fallot:TOF)はチアノーゼを伴う先天性心疾患中,最も多いもので,全先天性心疾患の約10%を占めている.性差は60:40で男性に多い.
 その定義は心室中隔欠損,右室流出路狭窄が存在し,右室圧と大動脈圧が等しくなり,そのためにチアノーゼを生ずる先天性心疾患とされている.最近では右室流出路狭窄が軽くて臨床的にチアノーゼを認めないものでもTOF(pink TOF)として扱っている.

プライマリー・ケアの実際

痙攣の救急治療

著者: 豊永一隆 ,   西平竹夫

ページ範囲:P.1214 - P.1217

はじめに
 痙攣は救急治療を要する神経疾患のうち,最も多いものの一つである.痙攣は症候群であり,いろいろな疾患が痙攣を主徴として発現してくる.痙攣重積状態は,長期間持続すれば呼吸および循環不全をきたし,低酸素血症による脳の不可逆的変化を招く恐れがある.したがって,痙攣の救急治療は,原因がなんであれ,できるだけ速く発作を止めることである.いったん発作がコントロールされたら,基礎疾患が自分の専門かどうか判断して,必要ならただちにそれぞれの専門医に送ることが大切である.
 ここでは痙攣患者,とくに重積状態にある者が救急室に運びこまれた際の処置を順序をおって述べる.

外来診療・ここが聞きたい

更年期障害とは

著者: 古谷博 ,   西崎統

ページ範囲:P.1218 - P.1221

症例
患者K.R.48歳,女性,美容室経営,独身
 現病歴 数カ月前から,起床時の腰痛と頭痛が時々あることに気づいている.最近になって,動悸が1週間に1〜2度あり,近医を受診したところ,やや血圧が高いといわれた.その後も動悸,気分不快,さらに起床時の手先のこわばり,しびれ感を訴え,また,なんとなく顔面が紅潮するときもあり,更年期障害の始まりではないかとのことで来院.

話題の新薬

プロミド(科研化学)

著者: 川井啓市

ページ範囲:P.1222 - P.1224

はじめに
 プロミドは一般名をプログルミドといい,神経系を介さない胃液分泌抑制剤としてイタリア,Rotta社A. L Rovatiらによって合成された1)
 胃液分泌抑制剤としては,副交感神経遮断剤が繁用されているが,口渇,散瞳,便秘,尿閉などの抗コリン作用に基づく副作用は避けがたく,ガストリン,ヒスタミンによる胃液分泌機序が解明されるに従い,これに拮抗する物質が注目された.

内科臨床に役立つ眼科の知識

腎疾患と眼底病変

著者: 松井瑞夫

ページ範囲:P.1226 - P.1227

 腎疾患における眼底病変の発生病理の主要因は血圧充進であり,代謝性囚子あるいは貧血といった因子は修飾的に関与するという考え方が支配的である.したがって,腎疾患における眼底病変の発生病理の問題は,大部分は血圧亢進に際してみられる眼底病変という問題に包含されてしまい,修飾因子の関与による差のみが問題となるということになる.
 前回,Leishmanの細動脈の退行性硬化という因子が,血圧亢進による眼底病変の出現に大きな修飾因子として働くことを紹介したが,腎疾患の際にみられる眼底病変についても,Leishmanの考え方を中心に紹介をすすめることにする.この腎疾患の際にみられる眼底病変を,Leishmanは以下の4型に分類できるとしている.

medlcina CPC—下記の症例を診断してください

歩行障害,便秘を主訴とした69歳男性の例

著者: 山下秀光 ,   赤塚祝子 ,   朝長正徳 ,   古和久辛

ページ範囲:P.1228 - P.1240

症例 69歳 男
 主訴 歩行障害.
 家族歴 特記すべきことなし.

私の本棚

呼吸器病の本

著者: 柴田一郎

ページ範囲:P.1196 - P.1196

 私は呼吸器病については久しくつきあってきた.昔は一生結核の診療と研究に専念しようときめていた時代もあり,この領域の本には長く親しんできたので,おすすめしたい本が多すぎて困っている状態である.
 結核の陰影さえ読影できればよかった頃と違って,現在では肺癌や閉塞性肺疾患といったものが中心となり,肺門や肺紋理などの陰影のわずかな変化も見落とすことは許されない厳しいものになってきた.最初の2冊,できれば3冊くらいまでは国家試験を受けるためにも必要ではないかと思われる.

天地人

不信のとき

著者:

ページ範囲:P.1241 - P.1241

 息子が,こんな広告が本当にあるのかといって,パロディ調を売りものにしているある雑誌の記事を見せてくれた.最近ビックリした出来事という投書欄に"お医者さんのための本の広告で「患者を目の前にして,直ぐ役に立つ本.好評!」だって.しばらく考えたけど,やっぱりすごーく恐ろしい!!(18歳,女性)"とある.そこには新聞でもよくみかける,N書店の広告そのものも掲載されていた.これは医師への不信感を若者らしく,巧みに滑稽化したもので,何となく参ったと感じた.
 石川達三氏が週刊S誌に連載しているエッセイにも近代医学への痛烈な批判がある.今の医師は検査ばかりして,"その数字だけを見て診断を下す.彼は私の脈にさわりもしない.聴診器で心音を聞きもしない.つまり生きている私を診察しているのではなくて,提出された数字を診察しているのだ."人間ドックで,検査の資料をコンピューターで分析し,精密きわまる診断をするというのは"医学の邪道ではないかと私は思った。医学よ,奢る勿れ.人間というものについて,もっと謙虚であってほしいのだ.""医者は事あれかしで,患者のからだから変なものを見つけ出せば凱歌をあげるらしい。""一体近代医学とは何であるのか.何かしら大きく間違っているのではないだろうか"とまことに手厳しい.

オスラー博士の生涯・63

英国医学司書協会の発足

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.1242 - P.1245

 オスラーは,1909年4月下旬に再びアメリカ,カナダを訪れたが,これはオックスフォードへ赴任してから4回目の訪問である.この旅行の途中,トロントでは,6月3日に「病気の治療」と題する講演を行ったが,これはアメリカへ向かうMajestic号で,航海中に原稿が準備されたものであり,オスラーの伝記を書いたCushingは,「非常に刺激的な講演」であったと,この講演の内容を激賞している.

医師の眼・患者の眼

「済生の道」—民生病院・その1

著者: 松岡健平

ページ範囲:P.1246 - P.1248

怒鳴って去った酔客はアルコール性低血糖
 暮も押しつまったある日,民生病院の朝は何か後味の悪い結末より始まった.昨夜入院した有楽町駅のトイレで倒れていた酔客が高名な小説家だとわかった.酔いから醒めるや,「オレをこんなところに収容しやがって」と怒鳴り散らし,医師や看護婦にさんざんいやみをいったあげく,一文も支払わないで職員の制止をふり切って立ち去ってしまった.
 彼を発見した警官は,鳥居坂にある酔っ払い収容所に連れていくのは不適当だと判断し,パトカーで済生会中央病院に隣接する民生病院に運んできた.なるほど急患室では深い昏睡で瞳孔不同があり,バビンスキー反射まで出ていた.ところが5%GIN. S(5%ブドウ糖生食水)を点滴しながら,頭部,胸部のX線検査を終え,病棟ヘストレッチャーで運んでいたら,急に目を醒まして「ここはどこだ」といいだしたのだ.レジデントのケロヨンは急患室で血糖,IRIなどの採血をしておかなかったことを歯がみして悔んだ.文献ではみていたが,これがアルコール性低血糖だった.翌朝,その男がいないのを知ってケロヨンは地団駄を踏んだ.「よくなって自分勝手に退院したんだから,いいじゃないか,いずれまた来るかも知れないがね.それよりぐずぐずしないで,ICUの冷凍人間を診てこいよ,乳酸アシドーシスを起こしている.pHは7をきってるかも知れないよ」とチーフレジデントのポッカはケロヨンの気をそらせた.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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