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演習・放射線診断学 シンチグラム読影のコツ・2
肝シンチグラム(1)
著者: 木下文雄1 久保敦司2
所属機関: 1都立大久保病院放射線科 2慶大放射線科
ページ範囲:P.1190 - P.1195
文献購入ページに移動肝シンチグラムは,とくに日本では消化器癌が多く,その肝転移の頻度が高いことから広く利用されています.腹部臓器の形態的診断としては血管造影,CTなどの進歩も最近は著しいものがありますが,前者は患者の侵襲,負担.術者の技術の必要なことなどに問題があり,後者は操作も容易,患者の負担も少なく,情報もすぐれてはいますが,hepatomaなど充実性の腫瘍の存在診断はシンチグラムより劣ることも少なくなく,CTが設置されても,肝シンチグラムの依頼件数は現状では減少の傾向を認めません.本号では肝シンチグラムの正常像とspace occupying lesionについて述べ,次号では肝のびまん性疾患の像と胆道性シンチグラフィーについて述べる予定です.
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