文献詳細
今月の主題 肝疾患のトピックス
検査法の進歩
文献概要
はじめに
腹腔鏡検査法は1902年Kellingが膀胱鏡を用いてイヌの腹腔内臓器の観察を試みたことに始まり,1910年Jacobeusによって腹水患者の診断に試みられて以来,臨床的にとりあげられ,1950年代Kalkらの努力によって今日の基礎が築かれた.その後,器具の改良が重ねられ観察が容易になるとともに,腹腔鏡所見をカラーフィルムに記録することや腹腔鏡観察下の肝穿刺生検が可能となり,現在,肝疾患診断に大きな役割を担っている.わが国においてこの検査法がとりいれられるようになったのは1958年以来のことであり,山川,常岡の努力による.
腹腔鏡検査法は1902年Kellingが膀胱鏡を用いてイヌの腹腔内臓器の観察を試みたことに始まり,1910年Jacobeusによって腹水患者の診断に試みられて以来,臨床的にとりあげられ,1950年代Kalkらの努力によって今日の基礎が築かれた.その後,器具の改良が重ねられ観察が容易になるとともに,腹腔鏡所見をカラーフィルムに記録することや腹腔鏡観察下の肝穿刺生検が可能となり,現在,肝疾患診断に大きな役割を担っている.わが国においてこの検査法がとりいれられるようになったのは1958年以来のことであり,山川,常岡の努力による.
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