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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻9号

1978年09月発行

文献概要

今月の主題 肝疾患のトピックス 問題となる肝疾患

微小肝癌

著者: 奥田邦雄1

所属機関: 1千葉大第1内科

ページ範囲:P.1292 - P.1293

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はじめに
 癌は小さいうちに切除するのが最もよい治療法である.あるいは前癌状態の部位が把握できればなおよいが,それは肝癌については現在不可能である.肝癌は比較的最近までは不治の癌で,たまたま小さい肝癌を腹腔鏡検査とか,他の目的で開腹したときに発見して切除できたという報告以外には,微小肝癌を一定の診断方法で発見するということはまず考えられなかった.欧米では今でもその点は変わらないが,本邦では,最近B型肝炎との関連において,α-フェト蛋白(AFP)を頻回に追うことにより,切除可能な肝細胞癌がかなり診断されるようになったことは,世界的にも高く評価されるべき実績であると考えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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