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文献詳細

雑誌文献

medicina15巻9号

1978年09月発行

文献概要

今月の主題 肝疾患のトピックス 問題となる肝疾患

慢性肝内胆汁うっ滞

著者: 佐々木博1 大貫啓三1 岩下貞厚1

所属機関: 1新潟大第3内科

ページ範囲:P.1298 - P.1300

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はじめに
 胆汁うっ滞cholestasisは肝外閉塞性黄疸におけるほか,肝内外の主要胆管に機械的閉塞ないし狭窄のない場合にもみられることがあり,後者を肝内胆汁うっ滞intrahepatic cholestasisとよぶ.そのうちウイルス,薬剤などによる肝内胆汁うっ滞の多くは数ヵ月以内に黄疸は消退し,予後良好な病型で急性肝内胆汁うっ滞とよばれている.しかし,肝内胆汁うっ滞のなかには原発性胆汁性肝硬変primary biliary cirrhosis(PBC)で代表されるごとく年余にわたって黄疸が持続し,非可逆的な肝病変を示す病型があり,これらを慢性肝内胆汁うっ滞chronic intrahepatic cholestasisとよんでいる.
 現在この病型にはPBCのほか慢性薬剤起因性肝内胆汁うっ滞,原発性硬化性胆管炎などがあり,これらの多くは原因不明である1).本稿ではPBCを中心にして述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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