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今月の主題 肝疾患のトピックス 肝不全の対策
重症肝疾患と血液凝固異常—とくにDICの診断とその対策
著者: 佐藤俊一1 柏原紀文1
所属機関: 1岩手医大第1内科
ページ範囲:P.1306 - P.1307
文献購入ページに移動はじめに
重症肝疾患では高度の血液凝固異常が生じ,したがって,プロトロンビン時問,トロンボテスト,ヘパプラスチンテストなどの血液凝固試験が肝疾患の重症度ならびに予後の判定にとくに有用である1).一方最近,重症肝疾患,ことに劇症肝炎では血管内血液凝固(disseminated intravascular coagulation, DIC)の合併が重視され,約30%に認められるとされる.本稿では肝疾患におけるDICについて,診断ならびに対策を中心に述べる.
重症肝疾患では高度の血液凝固異常が生じ,したがって,プロトロンビン時問,トロンボテスト,ヘパプラスチンテストなどの血液凝固試験が肝疾患の重症度ならびに予後の判定にとくに有用である1).一方最近,重症肝疾患,ことに劇症肝炎では血管内血液凝固(disseminated intravascular coagulation, DIC)の合併が重視され,約30%に認められるとされる.本稿では肝疾患におけるDICについて,診断ならびに対策を中心に述べる.
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