文献詳細
今月の主題 心筋症—その展望
原因のあいまいな心筋症
文献概要
はじめに
臨床上,古くからカテコラミン分泌腫瘍である褐色細胞腫,脳血管障害,とくにクモ膜下出血発作時,急性膵炎・胆石症発作時,あるいは体外的にカテコラミン(以下CA)過剰投与を行った際に心電図異常(とくにST.T波の変化)を多く認めてきた.これらの疾患時.体液性あるいは交感神経終末部を介して分泌されるCAが過剰に心筋に作用する場合,またはCAに対する感受性が増大したとき,CAにより心筋が障害を受ける,このように,続発性心筋症の中でCAにより心筋障害をきたした場合をカテコラミン心筋症(catecholaminecardiopathy)1,2)という.
臨床上,古くからカテコラミン分泌腫瘍である褐色細胞腫,脳血管障害,とくにクモ膜下出血発作時,急性膵炎・胆石症発作時,あるいは体外的にカテコラミン(以下CA)過剰投与を行った際に心電図異常(とくにST.T波の変化)を多く認めてきた.これらの疾患時.体液性あるいは交感神経終末部を介して分泌されるCAが過剰に心筋に作用する場合,またはCAに対する感受性が増大したとき,CAにより心筋が障害を受ける,このように,続発性心筋症の中でCAにより心筋障害をきたした場合をカテコラミン心筋症(catecholaminecardiopathy)1,2)という.
掲載誌情報