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文献概要
今月の主題 心筋症—その展望 病理学的診断
剖検からみた心筋症
著者: 岡田了三1
所属機関: 1順大循環器内科
ページ範囲:P.72 - P.78
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特発性心筋症(idiopathic cardiomyopathy)という総括名に対する剖検診断としては,筆者は形態学的に明らかな特徴を示すものを類縁疾患(allied diseases)として分離し,なお残る非特異的な心筋の異常を特発性心筋疾患(idiQpathic myocardiopathy)と呼ぶことを提唱している.その理由は,この範疇に入る心臓病の組織所見は変性・肥大・線維症が単独または複合してみられ,一疾患単位と考えるにはあまりに多彩でありすぎるからである.
特発性心筋症(idiopathic cardiomyopathy)という総括名に対する剖検診断としては,筆者は形態学的に明らかな特徴を示すものを類縁疾患(allied diseases)として分離し,なお残る非特異的な心筋の異常を特発性心筋疾患(idiQpathic myocardiopathy)と呼ぶことを提唱している.その理由は,この範疇に入る心臓病の組織所見は変性・肥大・線維症が単独または複合してみられ,一疾患単位と考えるにはあまりに多彩でありすぎるからである.
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