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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻1号

1979年01月発行

文献概要

職業病の知識

職業病のとらえ方

著者: 久保田重孝1

所属機関: 1労働衛生検査センター

ページ範囲:P.136 - P.139

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職業病のうつりかわり
 古代から産業革命まで 職業の分化が始まると同時に,それぞれの職業が健康に及ぼす影響も次第にはっきりとしたかたちをとるようになり,中には疾病(職業病)にまで進むものも出てきたであろう.したがって,こうした職業病は非常に古い時代からあったと考えねばならず,事実,断片的にではあるが,いろいろの職業病に関する古い記録が残っている.
 たとえば,鉛中毒やCO中毒は,西暦紀元前からエジプトの塗工やローマの戦士などの間にその存在が知られていたし,また,同じ時代に,石工や鉱夫について,特殊な病気があることに注目した報告もある.これは,今日つうところのじん肺,硅肺がその頃からあったことを示唆するものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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