文献詳細
文献概要
今月の主題 酸塩基平衡の実際 病態生理
腎機能面から
著者: 三條貞三1 小野駿一郎1
所属機関: 1東京逓信病院循環器科
ページ範囲:P.1468 - P.1469
文献購入ページに移動はじめに
一般に生体内で含水炭素,脂肪,蛋白などの分解によって生じた酸は,一時的には体内の緩衝系によって防御され,最終的には肺または腎を通じて体外に排泄される.これによって血液のpHは7.35〜7.45の間に保たれる.
この際,腎では①重炭酸の再吸収,②滴定酸の排泄,③NH3の生成と排泄の3つの機序によって酸の排泄を行うことができるが,いずれも尿細管腔内濾液のNaが,尿細管細胞内のH+と交換することによるものである.
一般に生体内で含水炭素,脂肪,蛋白などの分解によって生じた酸は,一時的には体内の緩衝系によって防御され,最終的には肺または腎を通じて体外に排泄される.これによって血液のpHは7.35〜7.45の間に保たれる.
この際,腎では①重炭酸の再吸収,②滴定酸の排泄,③NH3の生成と排泄の3つの機序によって酸の排泄を行うことができるが,いずれも尿細管腔内濾液のNaが,尿細管細胞内のH+と交換することによるものである.
掲載誌情報