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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻10号

1979年10月発行

文献概要

今月の主題 酸塩基平衡の実際 酸塩基平衡異常の臨床・その他

小児

著者: 藪田敬次郎1

所属機関: 1筑波大臨床医学系小児科

ページ範囲:P.1504 - P.1506

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はじめに
 小児は幼若なほど酸塩基平衡異常を起こしやすい.腎機能や呼吸機能を中心とした酸塩基平衡調節機構が未熟であることがその根本的な原因であるが,また一方,小児では,下痢や嘔吐,呼吸困難など酸塩基平衡異常をひき起こすような状態に陥りやすいこともその原因の一つとなっている.最近の酸塩基平衡の測定機器の発達はめざましく,ごく少量の血液で,短時間に,正確に血液ガス分析が可能となったので,小児科領域,とくに新生児,低出生体重児の体液管理は飛躍的に進歩し,その治療効果をあげている.酸塩基平衡異常の治療は,血液ガス分析から得たデータと臨床症状,他の電解質測定データなどから患者の病態を正しく把握し,そのprimaryの病変に対しての適切な処置が行われなければならない.
 本稿では,日常の小児臨床のなかで遭遇するこのと多い酸塩基平衡異常について,その病態生理とその治療とを中心に解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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