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文献概要
今月の主題 酸塩基平衡の実際 治療
代謝性アシドーシス
著者: 杉野信博1 荒井純子1
所属機関: 1東女医大腎臓病総合医療センター内科
ページ範囲:P.1510 - P.1511
文献購入ページに移動はじめに
血中重炭酸濃度の低下による酸塩基障害が代謝性アシドーシスと定義されるが,一般に重炭酸1mEq/lの低下に伴い,動脈血PCO2は1〜1.3mmHg低下し,呼吸性代償作用を示すことが知られている.代謝性アシドーシスは,表に示すごとく三者に大別されるが,ここでは主に,比較的臨床上よくみられる場合の治療法について述べることとする.
その際,下の式で示すanion gapを計算することは,鑑別診断ならびに治療方針を立てる上に役立つものである(正常値8〜16mEq/l).
血中重炭酸濃度の低下による酸塩基障害が代謝性アシドーシスと定義されるが,一般に重炭酸1mEq/lの低下に伴い,動脈血PCO2は1〜1.3mmHg低下し,呼吸性代償作用を示すことが知られている.代謝性アシドーシスは,表に示すごとく三者に大別されるが,ここでは主に,比較的臨床上よくみられる場合の治療法について述べることとする.
その際,下の式で示すanion gapを計算することは,鑑別診断ならびに治療方針を立てる上に役立つものである(正常値8〜16mEq/l).
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