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文献概要
今月の主題 酸塩基平衡の実際 治療
代謝性アルカローシス
著者: 石田尚志1 高橋佳子1
所属機関: 1聖マリアンナ医大第1内科
ページ範囲:P.1512 - P.1513
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代謝性アルカローシスとは,体液のHCO3を上昇させるような病態によって生ずる酸塩甚平衡障害をいう.
生体内では通常,1分間に約10mEqの割合で炭酸が産生されており,また,1日に60〜70mEq/m2(体表)の固定酸も作られている.これに対し,アルカリの量は産生―摂取を合わせて1日わずか10〜20mEq/m2程度である.したがって,体液は,はるかにアシドーシスに陥りやすいはずである.実際,臨床的に問題となるようなアルカローシスに遭遇することは比較的少ない.代謝性アルカローシスの治療にあたっては,その起こりにくいアルカローシスをきたした原因をつかみ,酸塩基平衡障害の生じた病態生理学的機序を考慮した上で,対処する必要がある.
代謝性アルカローシスとは,体液のHCO3を上昇させるような病態によって生ずる酸塩甚平衡障害をいう.
生体内では通常,1分間に約10mEqの割合で炭酸が産生されており,また,1日に60〜70mEq/m2(体表)の固定酸も作られている.これに対し,アルカリの量は産生―摂取を合わせて1日わずか10〜20mEq/m2程度である.したがって,体液は,はるかにアシドーシスに陥りやすいはずである.実際,臨床的に問題となるようなアルカローシスに遭遇することは比較的少ない.代謝性アルカローシスの治療にあたっては,その起こりにくいアルカローシスをきたした原因をつかみ,酸塩基平衡障害の生じた病態生理学的機序を考慮した上で,対処する必要がある.
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