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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻10号

1979年10月発行

文献概要

臨床医のための心の科学

心身症とバイオフィードバック

著者: 平井久1

所属機関: 1上智大文学部心理学

ページ範囲:P.1576 - P.1579

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はじめに
 ふだんにはあまり意識していない身体内の情報を工学的な方法の助けをかりて本人に知覚させ,その局部的または全身的反応を訓練を通じて制御させようとするものである.多くの場合,工学的にとり出された反応は,視覚刺激または聴覚刺激に変えられて本人に与えられ,その視聴覚化された刺激の様相によって,自分の身体内の局部的または全体的な動きや変化を知ることが可能となる.このような視聴覚化された身体的な反応のディスプレイは容易に理解されるものであり,それによって自分の身体的反応を制御しやすくなる.バイオフィードバック法を用いる場合には,訓練中だけは,工学的な方法で視聴覚化された身体的反応のディスプレイを用いて自己の反応の制御を行うとしても,そのディスプレイを最後には使用せずに自分の力だけでその反応を制御することを目的としている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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