文献詳細
文献概要
臨床医のための心の科学
心身症とバイオフィードバック
著者: 平井久1
所属機関: 1上智大文学部心理学
ページ範囲:P.1576 - P.1579
文献購入ページに移動はじめに
ふだんにはあまり意識していない身体内の情報を工学的な方法の助けをかりて本人に知覚させ,その局部的または全身的反応を訓練を通じて制御させようとするものである.多くの場合,工学的にとり出された反応は,視覚刺激または聴覚刺激に変えられて本人に与えられ,その視聴覚化された刺激の様相によって,自分の身体内の局部的または全体的な動きや変化を知ることが可能となる.このような視聴覚化された身体的な反応のディスプレイは容易に理解されるものであり,それによって自分の身体的反応を制御しやすくなる.バイオフィードバック法を用いる場合には,訓練中だけは,工学的な方法で視聴覚化された身体的反応のディスプレイを用いて自己の反応の制御を行うとしても,そのディスプレイを最後には使用せずに自分の力だけでその反応を制御することを目的としている.
ふだんにはあまり意識していない身体内の情報を工学的な方法の助けをかりて本人に知覚させ,その局部的または全身的反応を訓練を通じて制御させようとするものである.多くの場合,工学的にとり出された反応は,視覚刺激または聴覚刺激に変えられて本人に与えられ,その視聴覚化された刺激の様相によって,自分の身体内の局部的または全体的な動きや変化を知ることが可能となる.このような視聴覚化された身体的な反応のディスプレイは容易に理解されるものであり,それによって自分の身体的反応を制御しやすくなる.バイオフィードバック法を用いる場合には,訓練中だけは,工学的な方法で視聴覚化された身体的反応のディスプレイを用いて自己の反応の制御を行うとしても,そのディスプレイを最後には使用せずに自分の力だけでその反応を制御することを目的としている.
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