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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻10号

1979年10月発行

文献概要

図解病態のしくみ 消化器疾患・7

蛋白質の消化と吸収

著者: 松枝啓1

所属機関: 1国立病院医療センター消化器内科

ページ範囲:P.1588 - P.1593

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はじめに
 蛋白質の消化・吸収の障害は蛋白栄養障害(Protein Calorie Malnutrition)をきたし,ひいてはその不足する蛋白を補うために蛋白貯蔵所としての筋力の分解がすすむため,やがては骨格筋の消耗が起こり全身衰弱をきたしたり,また免疫不全状態をきたすなど臨床上重篤な問題が起こる.
 しかし,この蛋白の消化・吸収の機序は近年になってようやく明らかになってきた.すなわち蛋白質の消化・吸収は,前述の脂肪や炭水化物同様に,まず腸管内やBrush-Border内の種々の蛋白分解酵素によりアミノ酸や小ペプタイドに分解されてはじめて粘膜細胞内への吸収が可能になる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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