文献詳細
オスラー博士の生涯・76
文献概要
1916年の12月は,オスラーは慢性の気管支炎がこじれて肺炎をひき起こし,クリスマスまで自宅にこもって養生した.息子のリビアはフランスの南,Staffordsの砲兵隊の第一線勤務を志願し,1916年10月以後ずっと前線に出て,そこでクリスマスの日を迎えた.リビアのいないオスラー夫妻はオックスフォードの自宅で多くの友人と一緒にクリスマスを祝ったが,寂しい気持ちであった.オスラーが公に出版したクリスマス・レターには,次の言葉がある.
「時間や,習慣や,慰めや,友人や,人生そのもの以上にいとしい人々などを,無言のうちにいけにえに捧げよとの神のおぼしめ……」
「時間や,習慣や,慰めや,友人や,人生そのもの以上にいとしい人々などを,無言のうちにいけにえに捧げよとの神のおぼしめ……」
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