文献詳細
文献概要
臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 III.髄液検査
24.髄液糖
著者: 角田孝穂1
所属機関: 1新松戸中央病院
ページ範囲:P.1682 - P.1683
文献購入ページに移動異常値を示す疾患
髄液糖のほとんどはブドウ糖で,この値は正常の状態では血糖値と平行しており,血糖の1/2〜1/3の値を示す.髄液糖の正常値は報告者によって多少の差があり,また採取部位によっても異なるが,ここでは正常値を40〜75mg/dlとする.
髄膜炎などで中枢神経系が病的状態になると,脈絡叢やクモ膜下腔における毛細血管の通過異常が生じ,また髄液中に浸出した細胞や病原菌によって糖分解作用が行われ,髄液糖が変化するため,中枢神経系感染症などの診断には大切な検査である.しかし,髄液糖だけで診断がつけられるわけではなく,髄液圧や外観,細胞,蛋白,病原体の検索などの髄液検査や諸検査と併せて,はじめて診断価値があるといえる.
髄液糖のほとんどはブドウ糖で,この値は正常の状態では血糖値と平行しており,血糖の1/2〜1/3の値を示す.髄液糖の正常値は報告者によって多少の差があり,また採取部位によっても異なるが,ここでは正常値を40〜75mg/dlとする.
髄膜炎などで中枢神経系が病的状態になると,脈絡叢やクモ膜下腔における毛細血管の通過異常が生じ,また髄液中に浸出した細胞や病原菌によって糖分解作用が行われ,髄液糖が変化するため,中枢神経系感染症などの診断には大切な検査である.しかし,髄液糖だけで診断がつけられるわけではなく,髄液圧や外観,細胞,蛋白,病原体の検索などの髄液検査や諸検査と併せて,はじめて診断価値があるといえる.
掲載誌情報