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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻11号

1979年10月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 V.胃・十二指腸液検査

27.胃液酸度

著者: 関根毅1 佐藤寿雄1

所属機関: 1東北大第1外科

ページ範囲:P.1692 - P.1694

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はじめに
 胃液検査は胃分泌機能を知る方法として,胃疾患,とくに胃・十二指腸潰瘍の病態生理の上できわめて重要である.しかしながら,内視鏡検査や胃生検などの診断法の進歩により一時等閑視されていたが,最近,再び胃液検査の意義が各種の消化管ホルモンとの関連を含めて検討されてきている.
 胃液検査はすべての疾患の診断ないし鑑別の上で絶対的な意義は有さないが,とくに胃・十二指腸潰瘍において内科的観点からは胃酸分泌の推移を検討することにより,治療効果,予後の判定,さらに再発,再燃の予知,予防の上で意義がある.また,外科的観点からは酸分泌反応を知るだけでなく,分泌機序における各分泌相を体液性ないし神経性分泌相との関連において把握することにより手術術式の適応ないし選択が検討されている.さらに,術後の潰瘍再発につながる至適酸度や迷切術における迷切の完全性を検討する上でも意義がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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