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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻11号

1979年10月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 VI.血液検査

31.ヘマトクリット値と赤血球数

著者: 日野志郎1

所属機関: 1横浜逓信病院

ページ範囲:P.1704 - P.1705

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はじめに
 ヘマトクリット値(Ht)の測定には高速遠心器によるミクロヘマトクリット法が最も広く使われている.多項目自動血球計数器では血球によるパルスの大きさの総和を血球数で割って出す形式のものが多く,遠心法によるものもある.Wintrobe法はあまり使われなくなった.電子ミクロヘマトクリット法は間接測定によるもので,血漿の電気伝導度により結果が左右されるから,病的状態では信頼性に乏しい.
 赤血球数(R)は視算法で測っていたが,近ごろの検査室では自動血球計数器を使っているところが多い.視算法は再現性に乏しく大きな誤差につながる可能性がある反面,赤血球そのものを数える点が有利で,捨てがたい面をもっている.自動血球計数器による再現性はよいけれども,粒子数を測っているだけのことであり,正しく調整されていないと正確な値はえられない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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