icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina16巻11号

1979年10月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 VI.血液検査

35.血小板数

著者: 寺田秀夫1

所属機関: 1昭和大藤が丘病院内科

ページ範囲:P.1714 - P.1715

文献購入ページに移動
はじめに
 血小板数の測定には算定方法により,また検者により値が非常に変動しやすく,健康人での3〜4万の変化は日常みられ,正常値も15〜35万と大きな幅がある.しかし,10万以下は減少と考えてよい.
 近年,自動計数器による算定が普及しつつあるが,血小板の増加または減少の高度な場合や,巨大血小板(giant platelet)の多く出現している例では正しい値が得られないおそれがある.したがって,血小板数に異常のある例では,直接法のBrecher-Cronkite法とEDTA-2Kを用いた血液塗抹標本上の血小板を算定する間接法を同時に行い,両方法の値から判断することが最も望ましい.間接法のFonio法を用いる必要はない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?