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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻11号

1979年10月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 VI.血液検査

39.赤血球酵素

著者: 三輪史朗1

所属機関: 1東大医科研内科

ページ範囲:P.1724 - P.1725

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異常値を示す疾患
 赤血球酵素活性の異常値を示す疾患は大別して,①遺伝性溶血性貧血,②遺伝性メトヘモグロビン血症,③血液疾患以外の疾患で赤血球酵素活性測定が診断上役立つもの,④後天性疾患の診断に役立つもの,に分けられる.その大要を表に示した.ほとんどの場合,活性低値を示す場合が問題になるが,例外はアデノシンデアミナーゼ活性上昇(40〜70倍)による溶血性貧血である.
 赤血球酵素活性の測定を必要とする場合は,①遺伝性溶血性貧血で遺伝性球状赤血球症・遺伝性楕円赤血球症・不安定ヘモグロビン症・サラセミァに属さない症例,②遺伝性メトヘモグロビン血症,③表にあげたように無カタラーゼ血症,ガラクトース血症・重症複合免疫不全,infantile renaltubular acidosis,Lesch-Nyhan症候群などが疑われた場合,④発作性夜間ヘモグロビン尿症が疑われる場合などについて,原因究明ないしは診断確定のために行うものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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