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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 VI.血液検査
49.Paracoagulation test
著者: 池松正次郎1
所属機関: 1東医大臨床病理
ページ範囲:P.1746 - P.1747
文献購入ページに移動Paracoagulationとは
従来,血液が凝固することはトロンビンによってフィブリノゲンがフィブリンに転化することであって,トロンビンの酵素作用と基質としてのフィブリノゲンのあいだでのみ成立するものとされていたが,基質がフィブリノゲンそのものでなくとも,また反応を惹起させる物質がトロンビンでなくてもフィブリン様の凝塊あるいは沈殿物を形成する現象のあることが認められた.
Paracoagulationの反応を大別すると,enzymaticなものと,non-enzymaticなものに分けることができる.Enzymatic paracoagulationを惹起させるものはトロンビンであり,その基質としてはフィブリノゲン由来のX分画,つまりXfpのほか,フィブリノペプチドAのみを遊離したいわゆるdes A fibrinがフィブリンモノマー(FM)としてフィブリノゲン,FDPあるいはcold insoluble globulin(Clg)と結合したsoluble fibrin monomer complex(SFMC)などがあげられる.またnon-enzymatic paracoagulationを惹起する物質の代表的なものは硫酸プロタミンで,基質としては,やはりSFMCのほか,X,Y分画などのFDPがあげられる.
従来,血液が凝固することはトロンビンによってフィブリノゲンがフィブリンに転化することであって,トロンビンの酵素作用と基質としてのフィブリノゲンのあいだでのみ成立するものとされていたが,基質がフィブリノゲンそのものでなくとも,また反応を惹起させる物質がトロンビンでなくてもフィブリン様の凝塊あるいは沈殿物を形成する現象のあることが認められた.
Paracoagulationの反応を大別すると,enzymaticなものと,non-enzymaticなものに分けることができる.Enzymatic paracoagulationを惹起させるものはトロンビンであり,その基質としてはフィブリノゲン由来のX分画,つまりXfpのほか,フィブリノペプチドAのみを遊離したいわゆるdes A fibrinがフィブリンモノマー(FM)としてフィブリノゲン,FDPあるいはcold insoluble globulin(Clg)と結合したsoluble fibrin monomer complex(SFMC)などがあげられる.またnon-enzymatic paracoagulationを惹起する物質の代表的なものは硫酸プロタミンで,基質としては,やはりSFMCのほか,X,Y分画などのFDPがあげられる.
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