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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻11号

1979年10月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 VI.血液検査

51.FDP

著者: 松田保1

所属機関: 1東京都老人総合研究所臨床生理

ページ範囲:P.1750 - P.1751

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 はじめに
 FDP(fibrin/fibrinogen degradation products)は,プラスミンによって生じたフィブリノゲン,またはフィプリンの分解産物を指している.フィブリノゲンはプラスミンの作用により,順次分解して4種のFDP(fragments X,Y,D,E)を生ずる.フィブリンの分解によりFDPを生ずる場合にも,フィブリノゲンの分解の場合とほとんど同様の過程をとる.
 これらのFDPはフィブリノゲンとは異なり,トロンビンによる凝固性が極めて悪い(fragment X)か,またはまったく凝固しない(fragments Y,D,E)が,免疫学的にはフィブリノゲンと同様の抗原性を有するので,血液よりフィブリノゲンを除去した血清または脱線維素血漿を用いて免疫学的な測定が行われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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