文献詳細
文献概要
臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 VII.血清検査
58.抗サイログロブリン抗体,抗マイクロゾーム抗体の検出
著者: 森英光1 網野信行1
所属機関: 1阪大中検
ページ範囲:P.1768 - P.1769
文献購入ページに移動甲状腺に対する自己抗体測定に関して,現在わが国では日常検査としてタンニン酸処理赤血球凝集反応を用いてサイログロブリン抗体とマイクロゾーム抗体が測定されている.とくに後者はわが国で開発された方法であり,自己免疫性甲状腺疾患の診断に極めて有用である.従来よりタンニン酸処理赤血球により測定される抗サイログロブリン抗体はtanned red cellの略からTRC抗体として親しまれてきたが,マイクロゾームテストもTRC法であり,筆者らは前者をTGHA,後者をMCHAと略しており1),最近欧米でもこの略号が使用されつつある.
掲載誌情報