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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 VII.血清検査
67.免疫グロブリンの定性・定量
著者: 櫻林郁之介1
所属機関: 1自治医大臨床病理学
ページ範囲:P.1788 - P.1789
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免疫グロブリンには現在IgG,IgA,IgM,IgD,IgEの5つのクラスが知られており,それぞれのクラスはL鎖の違いからκ型とλ型からなっている.血清免疫グロブリンの異常という場合には,各免疫グロブリンの増減のほかに病的にM-蛋白(単一クローン性免疫グロブリン)が出現する場合があるので,表1に示すように異常値を示す疾患は3群に大別される.また,M-蛋白をきたす疾患のうち,本態性M-蛋白血症といわれるものは表2に示すように,原疾患に続発性に出現してくると考えられるものであり,多発性骨髄腫などにみられる,いわゆる悪性M-蛋白血症とは区別されねばならない.
免疫グロブリンには現在IgG,IgA,IgM,IgD,IgEの5つのクラスが知られており,それぞれのクラスはL鎖の違いからκ型とλ型からなっている.血清免疫グロブリンの異常という場合には,各免疫グロブリンの増減のほかに病的にM-蛋白(単一クローン性免疫グロブリン)が出現する場合があるので,表1に示すように異常値を示す疾患は3群に大別される.また,M-蛋白をきたす疾患のうち,本態性M-蛋白血症といわれるものは表2に示すように,原疾患に続発性に出現してくると考えられるものであり,多発性骨髄腫などにみられる,いわゆる悪性M-蛋白血症とは区別されねばならない.
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