icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina16巻11号

1979年10月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 VII.血清検査

70.補体

著者: 永木和義1

所属機関: 1大阪府立成人病センター研究所第6部

ページ範囲:P.1794 - P.1795

文献購入ページに移動
はじめに
 補体は単一な物質ではなく,いくつかの補体成分から構成されている.これらの成分は抗原抗体複合物と反応(classical pathway)する順序によりC1,C4,C2,C3,C5,C6,C7,C8およびC9と名づけられている.さらにC1はC1q,C1r,C1sの3つの成分に分かれる.これら以外にも,C1,C4,C2を介さずにC3から補体系を活性化するalternative pathwayに関与するproperdin,B,Dや,補体系のregulatorであるC1inactivator,C3b-C4b inactivator,C4 b-binding protein,βIHグロブリン,C567 inhibitorやS-proteinも補体系の蛋白である.したがって,血清補体価はこれら20種類の蛋白の量と活性によって左右される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?