文献詳細
臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集
VII.血清検査
文献概要
はじめに
補体は単一な物質ではなく,いくつかの補体成分から構成されている.これらの成分は抗原抗体複合物と反応(classical pathway)する順序によりC1,C4,C2,C3,C5,C6,C7,C8およびC9と名づけられている.さらにC1はC1q,C1r,C1sの3つの成分に分かれる.これら以外にも,C1,C4,C2を介さずにC3から補体系を活性化するalternative pathwayに関与するproperdin,B,Dや,補体系のregulatorであるC1inactivator,C3b-C4b inactivator,C4 b-binding protein,βIHグロブリン,C567 inhibitorやS-proteinも補体系の蛋白である.したがって,血清補体価はこれら20種類の蛋白の量と活性によって左右される.
補体は単一な物質ではなく,いくつかの補体成分から構成されている.これらの成分は抗原抗体複合物と反応(classical pathway)する順序によりC1,C4,C2,C3,C5,C6,C7,C8およびC9と名づけられている.さらにC1はC1q,C1r,C1sの3つの成分に分かれる.これら以外にも,C1,C4,C2を介さずにC3から補体系を活性化するalternative pathwayに関与するproperdin,B,Dや,補体系のregulatorであるC1inactivator,C3b-C4b inactivator,C4 b-binding protein,βIHグロブリン,C567 inhibitorやS-proteinも補体系の蛋白である.したがって,血清補体価はこれら20種類の蛋白の量と活性によって左右される.
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